クリント・イーストウッド監督が手がけた名作『インビクタス/負けざる者たち(2009年)』が日本テレビの「金曜ロードSHOW!」で放送されることになりました。
放送が9月20日(よる9時45分~)ということですから、日本開催のラグビーワールドカップ開幕日に合わせたということですね。
まず、『インビクタス/負けざる者たち』のあらすじを簡単に紹介したいと思います。
1994年、反アパルトヘイト運動に尽力し、27年の投獄生活ののち、南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラと、同国のラグビー代表チームキャプテンのフランソワ・ピナールとの人種を越えた友情を描く。
クリント・イーストウッド監督の名作の一つですね。
南アフリカはラグビーが昔から本当に盛んなんですよね。
ラグビーが一番盛んで一番人気があるスポーツである国って、この広い世界の中でニュージーランドと南アフリカの2国だけじゃないでしょうか。
ニュージーランドではラグビーが宗教のようなものであるように、南アフリカでもラグビーというものはスポーツという枠を超えて特別なものなんですよね。
南アフリカにとって、そのようにとても大切な存在である「ラグビー」ですが、アパルトヘイト政策が続いたことで、国際ラグビーから除外されてしまうわけです。
他の国と国際試合が全くできなくなってしまったわけですね。
それ以降、南アフリカのラグビーは国内試合しか行われなくなったわけです。
しかし、アパルトヘイト政策が撤廃されたことで、南アフリカラグビーは国際社会へと復帰を果たすわけです。
あれほど強かった南アフリカのラグビーですが、長く国際ラグビーから遠ざかっていたことで、弱くなってしまったのです。
特にニュージーランド(オールブラックス)には全く歯が立たなくなったんですね。
そんな折、アパルトヘイト政策が撤廃され、南アフリカが名実ともに国際社会への復帰を果たす後押しをする意味もあり、南アフリカでラグビーのワールドカップが開催される事が決まりました。
初の黒人大統領となった南アフリカ共和国大統領のネルソン・マンデラは、ラグビーワールドカップという世界中から注目される絶好の舞台で、人種差別は過去のものであるという新生南アフリカを大々的にアピールしたいと考えました。
そしてそのためには、ラグビーワールドカップで絶対に優勝しなければならない、と考えたわけです。
そこから、南アフリカラグビーの長い戦いが始まるわけですね。
『インビクタス/負けざる者たち』では、黒人であるネルソン・マンデラと、ラグビー代表チームキャプテンの白人であるフランソワ・ピナールの人種を越えた友情・絆なども描かれているわけです。
アパルトヘイト時代は、白人と黒人が友達であるということなんてあり得なかったわけですから、二人が並び立つという姿だけでも、とても「象徴的な光景」であったわけです。
ネルソン・マンデラはそういった事もすべて計算していたのでしょう。
映画ではそのような政治的な要素だけではなく、実際のラグビーの試合の場面もかなり登場します。
実際のラグビーの試合のような、かなり迫力のある映像も楽しむことができますよ。
南アフリカのラグビー選手というのは、世界で最も大きく激しく強い、ということで知られているんですね。
キャプテンのフランソワ・ピナールも、物凄い体格をしているわけです。
そのフランソワ・ピナールを、マット・デイモンが見事に演じているんですよね。
この映画に合わせて、かなり筋トレをして体を作り上げてきたと思わせる、見事な肉体を披露しています。
そしてもう一人、ネルソン・マンデラを演じるモーガン・フリーマンも素晴らしいんですよね。
途中から、本物のネルソン・マンデラに見えてくるほど、完璧に演じきっていました。
この二人のプロフェッショナルな演技のおかげで、映画がかなり質の高いものに仕上がっています。
南アフリカで開催されたラグビーワールドカップにおける、南アフリカの快進撃は「奇跡」と称されました。
そしていよいよ、日本開催のラグビーワールドカップが始まるわけです。
ラグビー伝統国、強豪国以外で初めて行われる歴史的なラグビーワールドカップが日本で行われるわけです。
日本も当時の南アフリカのような「奇跡」を是非とも起こしてもらいたいものですね!
『インビクタス/負けざる者たち』を見れば、ラグビーワールドカップを何倍も楽しむことができることは間違いないですよ。
もし「金曜ロードSHOW!」で『インビクタス/負けざる者たち』を見逃してしまった方は、U-NEXTで配信されているので、是非そちらで視聴してみてください。
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