映画ラストレターの配信動画を無料視聴できるサービス紹介

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映画『ラストレター』のあらすじ・予告編動画

映画『ラストレター』

裕里(松たか子)の姉の未咲が、亡くなった。

裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。

未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会することに。

勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。

ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく。

(引用:映画『ラストレター』公式サイト)

映画『ラストレター』の動画を観た感想と考察

映画『ラストレター』

ではここから『ラストレター』の動画を観た感想考察を書いてみたいと思います。

『ラストレター』

何と美しく切ない映画なんでしょう。

岩井俊二監督作品らしい、圧倒的に「光」が美しい映画でした。

「光」が美しい映画ラストレター

宮城県仙台の夏の光は眩いばかりに美しかったです。

そして、様々な場面で、大音量のヒグラシの音が鳴り響いているんです。

そのヒグラシの音が、どのような音楽よりも圧倒的に美しく心地よいのです。

大音量のヒグラシの音を聞いていると、意識がトリップして何処か別の世界へと連れていかれそうな、そんな気分になるんです。

『ラストレター』という映画タイトル通り、「手紙」「ラブレター」が織りなす愛の物語ですね。

ラストレター

それぞれの人物が、心の中に何らかの問題や闇を抱えて生きています。

人生はなかなか思うようにはいかないものだと痛切に感じます。

でも、世代と時空を超えて、ラブレターは必要な人の元へと確かに届けられました。

そしてそれが、生きていくための勇気になりました。


未咲が死んでしまったことをきっかけに、彼女に関わる人物の、それまで止まっていたかのような人生が再び動き出すのです。

未咲は、なぜ、乙坂鏡史郎(福山雅治)と別れてから阿藤陽市(豊川悦司)という得体の知れない人物と結婚してしまったのでしょうか?

阿藤陽市

それも、駆け落ち同然のような誰にも祝福されない結婚を。

鏡史郎は、大学時代に未咲と別れてから、全く時が止まってしまったかのような人生を送っています。

未咲について書いた小説「未咲」を書いて賞を取った後、何も書けずもがき苦しんでいるような人生を送っています。

小説「未咲」

でも実際には、別れたダメージは未咲のほうが大きかったのかもしれませんね。

愛がなくなったから別れたわけじゃなく、何かのボタンの掛け違いで、ちょっとした原因で別れてしまったのかもしれません。

別れてからもお互いに相手を愛していたことは間違いないでしょう。

鏡史郎と別れて、自暴自棄のような状態で、というか無意識的に自分を罰するというような感覚で鏡史郎とは正反対の阿藤と一緒になったという事は考えられないでしょうか。

そこから地獄のような結婚生活が始まります。

暴力を振るわれ、阿藤に怯え続ける生活。

病気がちであったということなので、鬱状態から自死に至ったということなのかもしれません。

あの時、鏡史郎と結婚していれば。。と後悔の日々を過ごしていたのかもしれません。

鏡史郎からの膨大な数のラブレターを読み返すことだけが救いの日々を。

未咲の妹、裕里(松たか子)も、鏡史郎に再会し、姉が自殺したことを伝えた時、泣きながらこのように言っていました。

「悔しいなぁ。あなたが結婚してくれてたら。」

本人同士のみではなく、周りの人間も望んでいた二人の結婚。

それが叶わず、本人同士のみならず、周りの人間にも人生の試練が訪れてしまったわけですね。


鏡史郎にとって、未咲と別れてからは、文字通り、生きながらも既に死んでいるかのような人生を送ってきたのでしょう。

「未咲」の続編を書きたいけど書けない、ただそれだけを悶々と考えてきた、泥水の中を這いずり回るような人生だったのではないでしょうか。

鏡史郎の人生

裕里にとっても、姉・未咲の存在はとても大きなものでした。

高校時代から、裕里にとって未咲という完璧な存在は、誰からも比べられ常に劣等感を抱かされる存在であったわけです。

自分が深く愛した鏡史郎も、自分の事など全く眼中にもなく、一目見た時から未咲に夢中になっている。

何もしなくても何でも手に入るような美しく完璧な未咲。

そんな未咲が、なぜよりにもよって得体の知れない訳の分からない存在である阿藤なんかと駆け落ち結婚をしなければならないのか。

自分がどれほど望んでも決して手に入らなかった鏡史郎の愛を、何もしなくても独占していた未咲が、なぜそんな最悪の選択をしなければならないのか。

未咲はどうしてもそれが許せなかったのでしょう。

大学進学以降、疎遠になったというのはそのような確執があったからなのでしょう。

そして、未咲の自死。

裕里にも整理しきれない色んな思いがあったのは間違いないでしょう。

その二人以上に誰よりも辛い思いを抱えていたのは、間違いなく未咲の一人娘である鮎美(広瀬すず)でしょう。

阿藤に暴力を振るわれながら、何とか二人で耐え抜いてきた生活。

その意味でも、どんな親子よりも固い絆で結びついていたのではないでしょうか。

そんな母親の突然の死。

母親の死後、鮎美が塞ぎ込むこともなく穏やかに見えるのは、あまりにも辛い生活を送ってきて達観したからではないかと思えるほどでした。

鏡史郎、未咲、裕里が通っていた高校で、奇跡的に出会うことができた鮎美と鏡史郎。

鮎美は長年心の奥底にしまいこんできた思いを、まるで堰を切って溢れ出すかのように鏡史郎に語りかけるのでした。

箱に入れられて丁寧に保管されていた鏡史郎が未咲に送った何通ものラブレター。

鏡史郎からのラブレター

それを鏡史郎に見せながら、

「母の宝物でした。」
「母はそれを読んでました。何度も何度も。」

と話し始めるのです。

そして、

「私も何度も読みました。母に対する愛情がすごく伝わってきました」

「色々辛い時も、あったんですけど、母をモデルに小説を書いたこの人が、いつかきっと、この人が母を迎えに来てくれるという気がして。そう思ったら、なんか、、すごく頑張れました。」

「もっと早く来てほしかったですけど。。母も喜んでると思います。」

と涙を流しながら話し続けたのでした。

そのような事実を知らされ、涙が止まらない鏡史郎。

自分が書いたラブレターが、時代・世代を超えて、未咲の娘である鮎美の心の奥深くまで到達し、彼女が生きていく心の支えとなっていた奇跡のような事実。

熱く思いを込めた言霊のような手紙は、このような届き方をすることもあるのですね。

奇跡のような愛のある「誤配」

人生というのは、全く思い通りにはならないけど、このような奇跡的な偶然が、人の魂を救うこともある。

何と不思議なものなのでしょうか。


そういえば、裕里が鏡史郎に、このように言っていました。

裕里

「お姉ちゃんのふりして手紙書いてたら、お姉ちゃんの人生がまだ続いてるような気が、ちょっとしました。。」

「誰かがその人のことを想い続けていたら、死んだ人も生きてることになるんじゃないでしょうか。」

裕里は未咲のふりをして鏡史郎に手紙を書いている時、まさに「未咲」そのものになっていたのでしょう。

未咲として生きていたのでしょう。

その瞬間、完全に未咲として生きることで、未咲を赦し、自分自身も赦すことができたのではないでしょうか。

そして叶わなかった鏡史郎への想いも、心の中にトゲが刺さったように無意識化に残っていたその傷も、ようやく完治させることができたのではないでしょうか。

裕里のこれからの人生にとって、それは絶対的に必要な作業だったのかもしれません。

手紙を投函した裕里

同じことが、鮎美にも言えるでしょう。

母のふりをして鏡史郎に何通を手紙を書き続けた鮎美。

母・未咲のふりをして鏡史郎に手紙を書いている時、まさに「未咲」そのものになっていたのでしょう。

その瞬間、完全に母・未咲として生きることで、母を赦し、自分自身も赦すことができたのではないでしょうか。

そのようにして、本当の意味で母と向き合うことができたので、母が書き残した自分への遺書をようやく読むことができたわけです。

遺書

「鮎美へ」と記されたその遺書の中身とは、未咲が高校の卒業式で、みんなの前で発表した「卒業生代表挨拶の原稿」だったのです。

そしてそれは未咲が鏡史郎と二人で考えたものだったのです。

本日私たちは卒業の日を迎えました。

高校時代は私たちにとっておそらく生涯忘れがたいかけがえのない思い出になることでしょう。

将来の夢は、目標はと問われたら、私自身まだ何も浮かびません。でもそれでいいと思います。

私たちの未来には無限の可能性があり、数えきれないほどの人生の選択肢があると思います。

ここにいる卒業生ひとりひとりが、今までもそしてこれからも、他の誰とも違う人生を歩むのです。

夢を叶える人もいるでしょう。叶えきれない人もいるでしょう。

辛いことがあったとき、生きているのが苦しくなったとき、きっと私たちは幾度もこの場所を思い出すのでしょう。

自分の夢や可能性が無限に思えたこの場所を。

お互いが等しく尊く輝いていたこの場所を。

母親が自分と同じ年の頃に書いたものを、遺書として自分に贈ってくれたということ。

遺書

それも、本来は父親になるべきだった、鮎美が父親になってほしかった鏡史郎と一緒に考えた文章であったということ。

こんなにも美しい「人生の応援の言葉」はないでしょう。

鮎美は、母親からのこの言葉をしっかりと受け取り、人生の新たな一歩を確実に踏み出していったのです。

それは鮎美にとって、母親と父親からの最高の贈り物『ラストレター』となったのです。


福山雅治主演の『マチネの終わりに』について書いた考察記事

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