テニスの四大大会の一つ、全米オープンテニスが盛り上がっています。
四大大会はそれぞれ特徴がありますが、全米オープンはニューヨークで行われるという事もあって、音楽が鳴り響いていたり一番エンターテイナー感がある大会ですよね。
男子では錦織圭が3回戦で敗れてしまったので、日本のファンの関心は大坂なおみに集まっていると思います。
この大会で連覇を狙っている第1シードの大坂なおみは3回戦で地元アメリカの15歳の新鋭コリ・ガウフと対戦しました。
15歳という年齢で彗星のように現れた少女に、全米が注目しているんですよね。
そのコリ・ガウフが世界ランキング1位で、アメリカにも所縁がある大坂なおみに挑戦するということなので、物凄い盛り上がりを見せる事になりました。
コリ・ガウフが大坂なおみにどこまで食らいついて行けるのか、専門家も興味深く見守っていました。
結論から書くと、試合は6―3、6―0のストレートで大坂なおみが勝ち、4回戦に進みました。
試合序盤こそコリ・ガウフが強烈なサーブとストロークで大坂なおみを押し込む場面もありましたが、徐々にペースを握った大坂なおみのストロークがコリ・ガウフを圧倒し始め、まさに完勝という幕切れでした。
やっぱり大坂なおみは強かったですね。
ある意味ではあっさりと試合は終わったわけですが、しかし、ドラマはそこから始まったのです。
試合後のコートで健闘をたたえ合った両者。
そして一度それぞれがベンチに引き揚げた後、コリ・ガウフは大坂なおみに圧倒されて悔し涙に暮れていたわけですね。
そんなコリ・ガウフの元へ歩み寄って行った大坂なおみは何やらコリ・ガウフに一生懸命語りかけています。
そこで大坂なおみは何を語っていたかというと、
ということだったんですよ。
コートインタビューは勝者だけが受けるもので、敗者も一緒になって行われたコートインタビューなんて、今までの長いテニスの歴史の中で一度もないでしょう。
そこでコリ・ガウフは一度は断ったわけですが、大坂なおみが再度、
と誘うと、その提案を受け入れてわけですね。
そして歴史的な、勝者と敗者が二人で行うコートインタビューが実現したわけです。
コリ・ガウフは大坂なおみの優しさに感動し、涙で声を詰まらせながら一生懸命インタビューに答えていました。
そんなコリ・ガウフを見つめる大坂なおみの表情は、娘を優しく包み込む母親のような、慈愛に満ちたものでした。
ほとんどの観客が、地元アメリカのコリ・ガウフを応援していたわけですが、この大阪なおみの優しさを目の当たりにして、コリ・ガウフと同じように大坂なおみを応援したいという気持ちになったのではないでしょうか。
大坂なおみに送られた温かい拍手からそのように感じました。
大阪なおみは、コリ・ガウフをインタビューに誘った理由を、
と語ったのです。
昔から知っているコリ・ガウフの事なので、そのコリ・ガウフの事を涙ながらに語る表情からは、大阪なおみの本当の優しさが感じられました。
しかし、21歳の若さで大坂なおみという選手は何という人格者なのでしょう。
インタビューの受け答えには、まだあどけなさが残る、普通の少女という印象も受けるのですが、相手の事を思いやる優しさなどはどれほど成熟した大人よりも深いものがあるように思います。
本当にとてつもない偉大な選手になるかもしれませんね、大坂なおみは。
大阪なおみという素晴らしい選手の今後をずっと見守っていきたいと強く思った瞬間でした。
そして同じように思った人が世界中に沢山いるだろうなぁと感じました。
本当に心温まる時間を提供してくれた大阪なおみに深く感謝したいと思います。
あのロジャー・フェデラーが、大阪なおみとコリ・ガウフのインタビュー場面について、このように語っていました。
まさに「あれこそがテニス」ですよね。
大坂なおみがコリ・ガウフに声をかける場面の一部始終がユーチューブにアップされています。
⇒⇒ 大坂なおみがコリ・ガウフに声をかける場面の一部始終 （動画が削除されました）
全米オープンテニスはWOWOWで独占放送中です。
⇒⇒ WOWOW公式サイト
この記事へのコメントはありません。