ラグビー日本代表がトンガ代表に完勝しましたね!
フィジー代表戦に引き続き、まさに「完勝」という言葉がぴったりな勝利でした。
「リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド」の第2戦として、大阪・花園で行われたトンガ代表戦。
日本代表が着実にレベルアップしていることを証明するような試合となりましたね。
フィジー代表戦に比べると、ミスは多かったし、もどかしい時間帯もありました。
ただ、それでも危なげなく勝ちきるというのは、以前とは比較にならないほど、圧倒的に「地力」がついているということでしょう。
トンガ代表の体の強さは、世界のラグビー界でも上位5本の指に入るほどで、恐れられている存在でもあるわけです。
ラグビー世界ランキングでは、日本の方が上ですが、今までの通算対戦成績は8勝9敗と負け越しています。
トンガ代表の多くの選手は、普段はヨーロッパのクラブに属しています。
だから、なかなかトンガ代表として集まって練習する機会がないわけですが、ワールドカップの年になるとトンガ代表として集まる時間を増やし、一気にチーム力を上げてくる事でも有名なんですね。
フィジー代表に快勝したとはいえ、そのようなトンガ代表との試合で苦戦するかもしれないなぁと一抹の不安もあったわけですが、ふたを開けてみると、あらゆる局面で圧倒しましたね。
強靭な肉体でぶつかってくるトンガ代表の巨漢フォワード選手を、強いタックルでがっちりと受け止めていましたね。
特に象徴的だったのは、後半、徳永祥尭とヴァルアサエリ愛がダブルタックルでトンガ代表の巨漢フォワード選手を10メートル程も押し戻したシーンがありました。
会場もこのタックルでかなり盛り上がっていましたよね。
今までの日本とトンガの試合では、接点でのぶつかり合いでは負けるけど、できるだけぶつかり合いを避けて、スペースを見つけてパスラグビーで勝機を見出す、というのが基本的な構図でした。
でも、今や、接点でのぶつかり合いでも十分に互角に渡り合っているんですよね。
本当に強くなったなぁとつくづく感じましたね、このトンガ代表戦を見て。
ワールドカップ本番の、アイルランド、スコットランドという強豪とも、間違いなく互角の試合ができるでしょう。
宮崎合宿でずっと鍛えてきて、その成果が目に見える形で表れ始めています。
個々人の選手のレベルアップに加えて、チームとしての成熟度も増した感がありました。
フィジー戦では、ラインアウトからのモールで2本トライを許したわけですが、今回のトンガ戦ではきっちりと止めていました。
そして逆にラインアウトモールを押し込んでトライを奪いました。
フィジー戦から1週間という短い期間で、これだけの修正能力を発揮したのには驚きましたね。
バックスで言えば、松島幸太郎がウィングに入り、ウィリアム・トゥポウがフルバックに入る布陣の良さが出ていましたよね。
ディフェンス時にフルバックのウィリアム・トゥポウがスタンドオフの位置に入って、強烈なタックルを何度も浴びせていました。
キックリターン時には、松島幸太郎とウィリアム・トゥポウがダブルフルバックのようなポジショニングで、それぞれの持ち味を出していました。
この2人にウィングの福岡堅樹、レメキロマノラヴァがレギュラー争いをするわけですから、本当にレベルが高いですよね。
本番のワールドカップまでのあと2試合で、さらに連携が高まっていくでしょう。
スクラムハーフのレギュラー争いも茂野海人のレベルアップで激化しています。
トンガ戦で先発だった流大は十分に持ち味を発揮していました。
田中史明、茂野海人、流大と3人スクラムハーフはそれぞれ持ち味が違うわけですが、キックの技術と蹴る判断は流大が間違いなくナンバーワンですね。
トンガ戦でも有効なキックを何度も放っていました。
流大の判断で試合展開がかなり楽になっていたと思います。
田中史明も怪我から復帰してきたし、最終的にだれが9番の座を射止めるのか、最後の最後まで分かりませんね。
スタンドオフの田村優も、フィールドプレー、プレースキックともに安定感を増しています。
中村亮土、ラファエレティモシーのセンター陣も、持ち味を発揮しています。
次のアメリカ戦も本当に楽しみですね。
ただ、アメリカがサモアに勝ったりして、かなりチーム力を上げているようです。
ラグビー新興国のアメリカですが、7人制ラグビーでは一気に世界トップレベルにまでチーム力は上がってきています。
15人制ラグビーでも着実にレベルアップしているようですね。
次のアメリカ戦で日本代表がどんな試合をすることができるのか、3試合連続でレベルの高い内容を維持することができるのか、真価が問われる局面ですね。
本番のワールドカップまでいよいよあと2試合。
全力でラグビー日本代表を応援したいです!
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