TBSの日曜劇場枠(毎週日曜よる9時~9時54分)で放送中の『ノーサイド・ゲーム』が話題になっていますよね。
原作は池井戸潤の同名タイトル小説です。
『ノーサイド・ゲーム』についての詳細は、色んなサイトで既に書かれているので、ごく簡単にだけ触れてみたいと思います。
主演は大泉洋。
大泉が演じるのは、大手自動車メーカー「トキワ自動車」の中堅サラリーマン・君嶋隼人。
君嶋は出世レースの先頭に立ち幹部候補とまで言われていたが、上司が主導する企業買収に異を唱えた結果、左遷人事で府中工場に総務部長として赴任することに。
意に染まない異動だが、これもサラリーマンの宿命。やるせない思いで赴任先の工場に赴いたところ、トキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務するよう命じられる。
かつては強豪チームだったアストロズだが、いまは成績不振にあえいでいた。
こうして知識も経験もない君嶋にチーム再建という重荷が課せられた。
低迷するラグビー部と出世の道を絶たれた君嶋の、再起をかけた戦いが始まる。
プロの俳優さんに混じって、本物の有名ラグビー選手が何人も登場するという事でも『ノーサイド・ゲーム』は話題になっているんですね。
その中でも特に注目されているのは、アストロズのスタンドオフ(背番号10番)・浜畑譲を演じる廣瀬俊朗さんではないでしょうか。
ラグビーは野球やサッカーなどに比べてかなりマイナーなスポーツなので、ラグビー選手で知っているのは五郎丸歩くらいだという人が多いのが実情ですよね。
ただ、ラグビー界では、廣瀬俊朗を知らない人は誰ひとりいないというほど有名な元ラグビー選手なんですよ。
もうすぐ日本でラグビーワールドカップが開催されます。
前回のワールドカップでは、世界の強豪である南アフリカを日本が破ったということで、ラグビーフィーバーが巻き起こりました。
「五郎丸ポーズ」をする子供達が日本中に溢れかえっていましたよね(笑)
そのラグビーフィーバーが巻き起こった南アフリカ戦で五郎丸歩はプレースキッカーも含めて大活躍し、日本中が彼の存在を知る事になりました。
一方の廣瀬俊朗は、その試合には出ていません。
ワールドカップのメンバーには入っていたのですが、結局、廣瀬俊朗は1試合も試合に出る事はなく、日本に帰ってくる事になりました。
前回のワールドカップで日本代表チームのキャプテンを務めたのは、現在もキャプテンを務めているリーチ・マイケルです。
そのリーチ・マイケルの前のキャプテンが廣瀬俊朗だったんですよね。
リーチ・マイケルは高校の時から日本に留学しているわけですが、ニュージーランド出身である為、日本代表のキャプテンを引き受けることを最初は相当悩んでいたようです。
当時の日本代表のヘッドコーチ、エディー・ジョーンズからキャプテン就任を打診された際、リーチ・マイケルはまず廣瀬俊朗に相談したようなんですよ。
廣瀬俊朗は「キャプテンを絶対に引き受けるべきだ」とリーチ・マイケルの背中を押したようなんですね。
リーチ・マイケルはキャプテン就任後も、事あるごとに廣瀬俊朗に色んなことを相談していたようです。
今や誰もが認める堂々たる日本代表のキャプテンであるリーチ・マイケルですが、リーチ・マイケルがそのような素晴らしいキャプテンになれた背景には廣瀬俊朗という大きな存在があったわけです。
当時の日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズは、ワールドカップメンバーに廣瀬俊朗を選んだわけですが、廣瀬俊朗を試合に出場させる可能性は限りなくゼロに近いと当初から考えていたのです。
それでも、廣瀬俊朗が他のメンバーに及ぼすプラスの影響力を考えて、彼をワールドカップメンバーに選んだのですよね。
ワールドカップは本当に激しい試合が続くので、メンバーが怪我をする可能性も高く、試合に出場する可能性が低い選手を連れていくというのは、大きなリスクなわけです。
それでも、エディー・ジョーンズは廣瀬俊朗をワールドカップメンバーに選んだわけです。
廣瀬俊朗が人格的にどれほど優れているのかを如実に表すエピソードだと思いますね。
廣瀬俊朗がどのようなプレーをするラグビー選手だったのか、次回、詳しく書いてみたいと思います。
それを知る事で、『ノーサイド・ゲーム』をより楽しく、より深くマニアックに見る事ができますよ!
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