トニー・ブラウンがラグビー日本代表のコーチ残留を決断!?

トニー・ブラウン

ラグビー日本代表にとって、とてつもなく大きな、嬉しいニュースが飛び込んできました。

日本代表が躍進した立役者とも言われている、アタックコーチのトニー・ブラウン日本代表に残留する可能性が高まったのです。

元々、トニー・ブラウンはワールドカップが終わると、ニュージーランドのハイランダーズのヘッドコーチに就任するという路線が確定的だとメディアでは報じられてきました。

その報道に落胆したラグビー関係者はかなり多かったわけです。

かなり露骨に、「トニー・ブラウンがいなくなるんだったら、ジェイミー・ジョセフが残っても何の意味もない」とまで言い切る人までいました。

トニー・ブラウンとジェイミー・ジョセフ

それほど、トニー・ブラウンは評価されているということなんですね。


外部の人間だけではなく、日本代表選手達の間でも、トニー・ブラウンへの評価、信頼は絶大なわけです。

例えば、田中史明は、現役時代にトニー・ブラウンとハーフ団を組んでいました。

京都産業大学から三洋電機に入り、一年目から試合に出ていたわけです。

ただ大学レベルから、いきなり社会人の高いレベルを経験して、スクラムハーフとしてのゲームコントロールなど分からないことばかりだったようなんですね。

そのような状態の時、トニー・ブラウンからラグビーの全てを教わったと言っても過言じゃないほどの教えを受けたようなんです。

技術面や、戦術面だけではなく、心構えの面でも、トニー・ブラウンから沢山の事を学んだと田中史明は語っていました。

田中史明

このようにも語っていました。

「彼がいたから僕はここまでになった。知識も豊富でアプローチもうまい。選手としてもすごかったけど、コーチとしてのすごさというのは改めて感じる」

⇒⇒ 田中史明がトニー・ブラウンについて語っていた事

田中史明だけじゃなく、日本代表の多くの選手達が、トニー・ブラウンの事を深く尊敬しているのですね。

トニー・ブラウンと同じスタンドオフとして活躍した田村優は、トニー・ブラウンと深い師弟関係を築いていたと言われています。

田村優

トニー・ブラウンは、田村優を評して、

「田村が調子の良い時は、世界で3本の指に入るほどのスタンドオフだ」

と、かなり高く評価していたのですね。

自らの知識や戦術における哲学など、全てを田村優に伝授したんでしょうね。


ある選手は、トニー・ブラウンの事をこのように証言していました。

「いつ見ても、ラグビーの映像を観ている」と。

ラグビーの戦術オタクとも言われるほど、とにかくラグビーが好きで常にラグビーの事を考えているのでしょう。

トニー・ブラウン

トニー・ブラウンが考えるサインプレーは、独創的で美しく、且つ非常に効果的だと評されることも多いのです。

ジェイミー・ジョセフが、チームのベーシックな部分を担当しているのであれば、トニー・ブラウンはチームの攻撃全般、戦術全般を担当していたのですね。

日本代表が美しいトライを量産できたのも、トニー・ブラウンの存在抜きには考えられないでしょう。


とにかくトニー・ブラウンに対する賞賛の言葉を並べていくと、延々と続いてしまうわけです(笑)

世界でもトップの戦略家と評価され、世界中から引っ張りだこのトニー・ブラウンが、これからもジェイミー・ジョセフと行動を共にすると明言したのです。

もちろん、「ジェイミー・ジョセフと行動を共にする」と明言しただけで、日本代表に残ると明言したわけではありません。

もし、ジェイミー・ジョセフがオールブラックスのヘッドコーチに就任することになれば、トニー・ブラウンもオールブラックスのコーチになるということです。

しかし、現在ニュージーランドの次期指揮官の有力候補といわれる2人(イアン・フォスター、スコット・ロバートソン)からのコーチ就任要請をトニー・ブラウンは断ったと自ら語ったのですね。

そしてジェイミー・ジョセフは、オールブラックスのヘッドコーチに立候補するかどうかはまだ分からないわけですが、ジョセフのオールブラックスヘッドコーチの就任はまだ時期尚早だと思われているのは事実です。

ニュージーランドのテレビ番組に出演して語ったとされるトニー・ブラウンの言葉を紹介したいと思います。

「ジェイミーとは8年一緒にやってきたし、彼のそばにとどまるのが正しいと感じている」

「大きな決断だった。あしたにでもオールブラックスを指導したい気持ちがあるのは100パーセント間違いない。だけど、自分に決定権があるわけじゃない三つのチームの間をふらふらするのは良くないと思う」

「ジェイミーは素晴らしいチームを築いているし、みんなで頑張ってチームをさらに良くしようとしている。そこがジェイミーの良いところだ。誰もがチーム改善のために努力している」

「二人ともオールブラックスを指揮したいと思っているよ。だけどどちらも、その時が来たらそうしたいと思っている。それが今ならうれしいけど、そうじゃないかもしれない。もしかしたら4年後かもしれない」


もちろん、まだ事態は流動的だと思われます。

現段階でオールブラックスのヘッドコーチとしては、ジェイミー・ジョセフよりもイアン・フォスターやスコット・ロバートソンの方が適任だと考えているニュージーランド協会の上層部が多い事は事実でしょう。

しかし、トニー・ブラウンがジェイミー・ジョセフと行動を共にすると決めたことで、どうしてもトニー・ブラウンが欲しいからジェイミー・ジョセフにオールブラックスヘッドコーチを打診するという可能性はあるでしょう。

ただ、とはいえ、オールブラックスヘッドコーチという重責を、まだそこまで沢山の実績があるわけではないジェイミー・ジョセフに任せるという決断に至る可能性のほうが低いと考えるのが妥当でしょうね。


そのような事を総合的に判断すると、やはりジェイミー・ジョセフは日本代表ヘッドコーチに残留し、行動を共にすることを決めているトニー・ブラウンも同じく残留するという可能性が最も高いと思われます。

日本代表にとって最高のシナリオですね。

まだ決まったわけではないですが、そのような方向へと話が動いていることは間違いないでしょう。

正式決定するまで安心はできませんが、とりあえず大きなニュースだったので報告しておきたいと思いました。

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