「ラグビーW杯を100倍楽しむために」と題して、スポーツライターの藤島大、ジャーナリストの神保哲生が「マル激トーク・オン・ディマンド」で語り尽くしています。
最もディープかつ、マニアックにラグビーを語る事で知られる藤島大さんと、ジャーナリストの中で最もラグビーに詳しい神保哲生さんだけに、本当に魅力的なラグビー談議が繰り広げられています。
ラグビー通の二人が、ラグビーを全く知らない社会学者・宮台真司さんにラグビーの魅力を伝える、というのが番組の骨子のようですね。
というラグビー通の方でも十分に満足できる深い内容になっていますよ。
そして、ラグビー初心者の宮台真司さんが、
と語っていたくらいなので、ラグビー初心者の方でも十分に楽しめる内容になっていると思います。
この番組を見れば、間違いなくラグビーワールドカップを100倍楽しめると思いますよ(笑)
ラグビーの事をそこまで詳しくない人は、密集でごちゃごちゃとなっている時に、いったい何が起こっているのか全く分からないと思います。
その密集の事を「ブレイクダウン」と呼ぶわけですが、そのブレイクダウンの攻防でいったいどのような事が起こっているのか、神保哲生さんと藤島大さんが分かりやすく解説しています。
確かにブレイクダウンが分かれば、ラグビーの深みを知ることができると思います。
宮台真司さんが一番興味を持っていたのが、
ということでした。
社会学的にこの現象を解明してみたいと言っていましたね。
でも言われてみると、確かにそうなんですよね。
会場にラグビーを見に来ているファンが、サッカーのフーリガンのように暴れまわっているのを見た事がありません。
そして藤島大さんが言っていましたが、ラグビーはサッカーと違ってチーム毎に応援席が分かれていないんですよね。
オールブラックスを応援する人と、南アフリカを応援する人が、横に並んで試合を見ていたりするわけです。
それでも暴動が起こらないラグビーというのは、やっぱり非常に興味深いですよね。
僕が一番面白かったのは、藤島大さんがアルゼンチン代表について語っていた事でした。
「チェ・ゲバラ」について語っていたんですね。
チェ・ゲバラは、カストロと共にキューバ革命を成し遂げたキューバの英雄ですよね。
キューバだけにとどまらず、世界中が革命戦士・チェゲバラに当時は熱狂し、憧れていたわけですね。
チェ・ゲバラはキューバ革命に参加するわけですが、出身はアルゼンチンなんですよね。
若いころはアルゼンチンで医者になるための勉強をしていたわけです。
そのチェ・ゲバラが若いころにラグビーをしていたのは知っていたのですが、編集長としてラグビーマガジンのような雑誌を出版していたようなんですよ。
それほどラグビーに対して強い思いを持っていたんですね。
そして、アルゼンチン代表の選手たちは、チェ・ゲバラの事をよく口にするようなんです。
チェ・ゲバラが成し遂げたような革命を、ラグビーの世界で成し遂げようと思っているのでしょうね。
ラグビーはグローバル化が進んでいて、北半球の強豪国の多くが、ニュージーランドやオーストラリアからヘッドコーチを招聘しています。
アイルランドがあそこまで強くなったのは、ニュージーランドの名匠と言われるジョー・シュミットがヘッドコーチになった影響がかなり大きいでしょう。
ウェールズも、同じくニュージーランドの名匠であるワーレン・ガットランドがヘッドコーチになってから明らかに強くなっています。
イングランドのエディー・ジョーンズもまさにそうでしょう。
しかし、アルゼンチンだけは、頑なに純血主義を貫いているんですよね。
選手もコーチ陣も、アルゼンチン人だけで構成することに強くこだわっているようです。
チェ・ゲバラを深く尊敬し共鳴する思いと、ニュージーランドなどラグビー強豪国の影響を簡単に受け入れずに独自性を貫くという思想は、どこかで繋がっているように感じるのは僕だけでしょうか。
そのような背景を知る事で、アルゼンチンラグビーに対する見方も違ってきますよね。
今回の「ラグビーW杯を100倍楽しむために」という「マル激トーク・オン・ディマンド」のラグビー特番は、そのような情報に溢れていました。
無料で観る事ができるので、ラグビーワールドカップの前に是非一度視聴してみてください。
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