ラグビー・オーストラリア代表(ワラビーズ)がワールドカップメンバーを発表しました。
オーストラリア代表のヘッドコーチ、マイケル・チェイカは、就任してからなかなか成績が上がらないので、このワールドカップに全てを賭けて挑んでくるでしょうね。
ただ、やはり痛いのは、世界的スター選手であるフルバックのイズラエル・フォラウがいなくなったことでしょう。
敬謙なクリスチャンであるイズラエル・フォラウは、その宗教的な信念からSNSで同性愛者を中傷したわけです。
それでオーストラリアラグビー協会から解雇されるということになりました。
誰も真似することのできない、イズラエル・フォラウのあのダイナミックなプレーを是非日本で見たかったものですが、もうそれは実現しなくなってしまいました。
そのイズラエル・フォラウの穴は果たして誰が埋めるのか。
発表されたラグビー・オーストラリア代表(ワラビーズ)のメンバーを見ていきましょう。
アラン・アラアラトア
ロリー・アーノルド
アダム・コールマン
ジャック・デンプシー
フォラウ・ファインガア
マイケル・フーパー
セコペ・ケプ
トル・ラトゥ
イシ・ナイサラニ
デビッド・ポーコック
イザック・ロッダ
ルカン・サラカイアロト
ロブ・シモンズ
スコット・シオ
ジェームズ・スリッパー
タニエラ・トゥポウ
ジョーダン・ウエレセ
アダム・アシュリークーパー
カートリー・ビール
バーナード・フォーリー
ウィル・ゲニア
デーン・ハイレットぺティ
リース・ホッジ
サム・ケレヴィ
マリカ・コロイベッテ
テヴィタ・クリンドラニ
クリスチャン・レアリファノ
ジェームズ・オコーナー
ジョーダン・ペテア
マット・トゥーモア
ニック・ホワイト
こうやって発表されたメンバーを眺めてみると、本当に豪華ですよね。
昨年は、ワラビーズにとって最近の10年間で最悪な成績となったわけですが、直近では「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の第3節でニュージーランドを47-26というスコアで破るなど、ハマったら物凄いアタック力を発揮するわけです。
スペクタクルでとても面白いアタックを見せてくれるわけですね。
ワールドカップに向けてうまく調整することができれば、そのようなワラビーズらしいラグビーで勝ち進んでいくかもしれませんよね。
発表されたメンバーを見てみると、日本に所縁のあるメンバーも多いんですよね。
例えば、ワラビーズの大黒柱でもあるスクラムハーフのウィル・ゲニアは、ワールドカップ後に近鉄でプレーすることが決まっています。
怪我から復帰した世界最高のフランカー、デビッド・ポーコックはパナソニックでプレーしていました。
スタンドオフのバーナード・フォーリーもリコーでプレーしていましたよね。
そして何といっても、白血病から奇跡のカムバックを果たしたクリスチャン・レアリーファノが選ばれたのは本当に嬉しいニュースでした。
クリスチャン・レアリーファノはサントリーでプレーすることが決まった後、白血病であることが発覚して、来日することを断念しました。
しかし白血病を克服し、念願の来日を果たし、豊田自動織機でプレーすることになったわけです。
豊田自動織機はトップリーグの中で、決して強豪チームというわけではないのですが、チームメイトはクリスチャン・レアリーファノの献身的な姿勢に感銘を受けていたようです。
それほど人格者として多くの人に尊敬されているプレーヤーなんですね。
多くの日本のファンがクリスチャン・レアリーファノを応援するでしょう。
そして日本ということであれば、やはりアダム・アシュリークーパーでしょう。
35歳という年齢もあって、選ばれるかどうかボーダーライン上にいると言われていたわけですが、ヘッドコーチのマイケル・チェイカはアダム・アシュリークーパーの豊富な経験を買ったわけです。
これでアダム・アシュリークーパーは4度目のワールドカップに挑む事になったわけです。
アダム・アシュリークーパーは神戸製鋼で2年間プレーして、チームのメンバーにもファンにも本当に愛されていました。
アダム・アシュリークーパー自身も神戸での生活が気にいっていたようですね。
昨年、神戸製鋼は久しぶりに優勝したわけですが、その中でアダム・アシュリークーパーは圧倒的な存在感を放っていました。
ダン・カーターばかりがクローズアップされるわけですが、本当の意味でのチームへの貢献度でいえば、アダム・アシュリークーパーの方が上だったでしょう。
フィールド上のプレーばかりではなく、本当に神戸製鋼というチームを愛していたようです。
サントリーとの決勝戦の試合前に神戸製鋼のメンバーは「会社の作業着」を着て登場したわけですが、会社を代表して、スチールワーカーとしての誇りを持ってプレーしようという意味がそこには込められていたようなんです。
その「会社の作業着」を着て試合に臨みたいと提案したのがアダム・アシュリークーパーだったようなんですね。
このエピソードからも、アダム・アシュリークーパーの素晴らしい人柄がよく分かりますよね。
そんな愛すべき人物であるアダム・アシュリークーパーを応援したいと思います。
ワラビーズにとっては、第二戦のウェールズが最大の難関となるでしょう。
ニュージーランド・オールブラックスを抜いて世界ランキング1位に初めてなったウェールズ。
そのウェールズに対して、ワラビーズはどんなラグビーをすることができるのか、注目して見てみたいと思います。
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