『ジャパンラグビートップリーグカップ2019』の決勝は、神戸製鋼がクボタを43-7で圧倒し、優勝しましたね。
とにかく神戸製鋼の強さが際立ったゲームとなりました。
昨年、久しぶりに日本一に返り咲いた神戸製鋼ですが、自分たちのボールを動かすラグビーに本当に自信を持つようになったというようにも感じました。
試合後、クボタの監督や選手が、
とコメントしていました。
試合を見ていても、まさにそのように感じました。
「神戸製鋼フォワードのショートパス」
このスキルが他チームを上回っていて、神戸製鋼の鮮やかなアタックを開始する起点となっていますよね。
昨年から多用するようになった、フォワードのショートパス。
真っすぐぶち当たるのではなく、当たると見せかけて左右両方向からサポートしている選手の空いている方へ放るショートパス。
そのショートパスの精度が今年は更に高くなっていると感じました。
各選手共に、パス技術に自信がついてきているので、去年よりも更に相手に接近した状態でパスを放っていますよね。
相手チームはそれで更にタックルの的が絞りづらくなる、そんな風にも見えました。
もちろんパスだけでは相手に予測されてしまうわけですが、パスを放るスペースがない時は、自らボールを持って突進してゲインを図るわけです。
その突進する中心プレーヤーが、昨年は中島イシレリだったわけですね。
どんなに相手が完全に予測して待ち構えていようとも、中島イシレリは確実にゲインを切っていましたよね。
中島イシレリが確実に前に出るので、ダンカーターを中心にしたバックスは余裕を持ってアタックできる。
それが去年の神戸製鋼の基本パターンでした。
中島イシレリは神戸製鋼優勝を支え、まさにMVP級の活躍でした。
そしてその神戸製鋼での圧倒的な存在感が評価されて初めて日本代表に選ばれたわけです。
中島イシレリは日本代表に入っているので、トップリーグカップの試合には出ていません。
そこで中島イシレリの代わりにペネトレーター(突破)役になっていたのが、タウムア・ナエアタですね。
決勝のクボタ戦でも何度もボールを持って相手にぶち当たり、前に出続けていました。
去年の中島イシレリと同様、来るのが分かっていても止められない、という感じでしたね。
今年はタウムア・ナエアタが神戸製鋼で大ブレークするかもしれません。
そしてそうなれば日本代表に選ばれる可能性も高まるでしょう。
バックスではウィングの山下楽平が3トライを挙げる活躍を見せていました。
ずっと怪我に泣かされたきた山下楽平ですが、怪我さえしなければ、日本代表クラスの実力はあるわけなので、今年こそ大ブレークしてもらいたいですね。
去年のサントリー戦では、日本代表の中心選手である松島幸太郎を、細かなチェンジオブペースで完全に抜き去っていたのが印象的でした。
あと、フルバックでずっと出ている2年目の井関信介も調子がいいようですね。
今のチームに、日本代表メンバーやダンカーターなどが合流すると、チーム力は更に劇的にアップする事は間違いないです。
来年2020年1月からスタートするトップリーグのゲームで、神戸製鋼がどのような華麗なラグビーを見せてくれるのか、今から本当に楽しみですね。
とりあえず、トップリーグが開幕するまでは、ワールドカップを存分に楽しみましょう!
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