カンヌ国際映画祭(略称:カンヌ映画祭)のパルム・ドール(最高賞)に輝いた作品を動画配信サービスでお手軽に楽しみたい!
そのように思っている方も多いのではないでしょうか?
その中でも日本では、カンヌ映画祭が一番知名度が高いかもしれませんね。
そのカンヌ映画祭の最高の栄誉(最高賞)が「パルム・ドール」です。
記憶に新しいところでは、2018年のパルム・ドールに是枝裕和監督の「万引き家族」が選ばれ、日本中が湧き立ちましたよね。
そんな栄誉あるパルム・ドールに選ばれた作品は、どの動画配信サービスを使えば観る事ができるのか?
結論から言うと、パルム・ドール受賞作品が配信されている数は、圧倒的にU-NEXTが多いんですよね。
これから近年のパルム・ドール受賞作品と視聴できる動画配信サービスを紹介していきたいと思います。
世界が認めた最高の名作を自宅でくつろぎながらゆったりと楽しみましょう♪
2019年パルムドール受賞作品『パラサイト 半地下の家族』
監督:ポン・ジュノ
≪ストーリー≫
過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。
大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン。
しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、「半地下住宅」で 暮らす貧しい4人家族だ。「半地下」の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。
家族全員、ただただ「普通の暮らし」がしたい。「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。
「受験のプロ」のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき。。
「半地下住宅」で暮らすキム一家と、「高台の豪邸」で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく。。
(引用:『パラサイト 半地下の家族』公式サイト)
著名人からも絶賛の声が止まらない傑作映画『パラサイト 半地下の家族』。
腹をかかえて笑ったり、ハラハラドキドキしたり、悲しくて涙したり、全ての感情を満たしてくれるエンターテイメント作品に仕上がっています。
そしてそれだけではなく、社会の「格差問題」に切れ味鋭くメスを入れている芸術作品でもあるわけです。
その二つの要素が絶妙のバランスで成り立っている稀有な映画であることは間違いありません。
『パラサイト 半地下の家族』の感想と考察は別ページに詳しく書いています。
是非そちらも読んでみてください。
2018年パルムドール受賞作品『万引き家族』
監督:是枝裕和
≪ストーリー≫
祖母の年金をあてにしながら、それでも足りないものは親子で万引きしながら生活しているという歪な家族。
それでも、そこには愛のある、常に笑い声が響き合うような、そんな楽しい毎日を過ごしていた。
ある寒い冬の日、父・治と息子の祥太は、家にも入らず団地の廊下で凍えそうになっている幼い女の子の事がどうしても気になって放っておけず家に連れて帰った。
そして実の娘のように愛情を注いで育てるのだった。
しかし、ある事件をきっかけにして、家族が引き裂かれていくことになるのであった。
「本当の家族」とは何か?
「常識」や「社会のルール」は本当に正しいものなのか?
そんな問いを観客に突き付けてくる衝撃の作品です。
普通じゃなくても、普通の家族より間違いなく幸せそうで愛が溢れる家族がそこにはあった。
人と人との関係が希薄になってきた現代だからこそ、この映画がよけいに身に染みるのでしょう。
また、リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林の演技がとにかく最高です。
世界に認められた日本の名作を是非ともご堪能してください。
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2017年パルムドール受賞作品『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
監督:リューベン・オストルンド
≪ストーリー≫
現代美術館のキュレーターである主人公のクリスティアン。
彼は、現代社会のエゴや格差に一石を投じるアート「ザ・スクエア」を展示することになった。
ある日、彼は携帯電話と財布を貧困地域で盗まれてしまった。
その携帯電話と財布を取り戻すために彼が取った行動は、「ザ・スクエア」の理念とは全く違うものだった。
現代社会の様々な問題を風刺的に描き出した問題作。
シニカルな笑いが問題をより先鋭化していく効果を発揮する。
「本当の正義」とはいったい何なのだろうか。
そんな根源的で本質的な問いが観客にも突きつけられるのだった。
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2016年パルムドール受賞作品『わたしは、ダニエル・ブレイク』
監督:ケン・ローチ
≪ストーリー≫
59歳になる主人公ダニエル・ブレイクは、大工の仕事に誇りを持っていた。
仕事に誇りを持つ、そんな彼だったが、ある日とつぜんの病気にかかってしまい働く事ができなくなってしまう。
しょうがなく、国の援助を受けようとするが、その複雑に入り組んだ制度が彼の前に立ちはだかり、援助を受ける事ができないのだ。
経済的にも精神的にも徐々に追いつめられていく彼。
そんな時にシングルマザーのケイティとその子供に出会い、自らの苦境を顧みず、彼女達を援助するのであった。
監督は、名匠との呼び声高いケン・ローチ。
2006年に「麦の穂をゆらす風」という映画でパルムドールを受賞しているので、この作品で二度目の受賞となりました。
「麦の穂をゆらす風」も本当に素晴らしい映画でしたが、この「わたしは、ダニエル・ブレイク」にもケン・ローチの魂が込められています。
引退を考えていた彼が、どうしても撮りたかった映画がこの「わたしは、ダニエル・ブレイク」なのです。
彼が人生をかけて訴えてきた「貧困問題」「社会的弱者の心の叫び」がこの映画にも色濃く反映されています。
互いに手を取り合い、助け合いながら生きることでしか、人間としての尊厳や希望を取り戻すことはできない。
そんなメッセージが映画の最初から最後まで通奏低音のように響いています。
まさに胸が熱くなる名作です。
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2015年パルムドール受賞作品『ディーパンの闘い』
監督:ジャック・オーディアール
≪ストーリー≫
元兵士である主人公のディーパン。
内戦が続き危険な状態のスリランカからフランスへの出国を考えていた。
そして彼は、全くの他人である女ヤリニと少女イラヤルと一緒に家族に偽装することで、フランスの難民審査を通ることに成功した。
3人はパリ郊外の荒れ果てた集合団地に住むことになる。
そこでディーパンは団地の管理人という職を世話してもらう。
ようやく彼にも平穏な暮らしが訪れたように思えたが、そこでも新たな暴力が彼に迫ってくることになる。
ディーパンの過酷な運命に胸が締め付けられます。
闘い続けなければ生き残ることができない、そんなヒリヒリするような切実さが伝わってきます。
欧州全体を揺るがしている移民問題を背景にして、ディーパンの過酷で孤独な戦いの日々が描かれている名作です。
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2014年パルムドール受賞作品『冬の眠り』
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
≪ストーリー≫
以前は舞台俳優であった主人公のアイドゥン。
そんな彼は今や世界遺産カッパドキアで洞窟ホテルのオーナーとなり、成功者として裕福な暮らしをしていた。
しかし家族との関係がなかなかうまくいかない。
慈善活動に入れあげている若い妻。
離婚して出戻りの妹。
やがて寒く厳しい冬を迎えることになり、彼らは鬱屈した心の内をぶつけ合っていくのだった。
日本では「冬の眠り」ではなく、「雪の轍」という邦題で公開されたようです。
※U-NEXTでも「雪の轍」として配信中です。
トルコで巨匠の名を欲しいままにしているヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が放つ濃密な家族の物語。
3時間超の大作映画です。
世界遺産カッパドキアの雄大な風景が本当に美しい。
そんな美しい風景の中、心の深淵をえぐり出すように続いていく家族の濃密な会話劇はまさに圧巻です。
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2013年パルムドール受賞作品『アデル、ブルーは熱い色』
監督:アブデラティフ・ケシシュ
≪ストーリー≫
まだあどけなさが残る女学生のアデルが主人公。
彼女が付き合っている上級生の彼とのデートの待ち合わせ場所へ向かう途中に、青い髪をした美しい女性エマを見かけた。
その美しさに完全に心を奪われてしまったアデル。
その後、アデルは青い髪の美しいエマとバーで出会う事になる。
そこで色んな話をするうちにどんどんエマの魅力に惹かれていき、そしてエマとつき合うことになった。
エマの事がどんどん好きになっていくが、あるパーティでエマが他の女性と親密に話す姿を見かけて、彼女が浮気しているのではないかと疑いを深めていくのであった。
可愛い女学生アデルと、美しい美大生エマの官能的な愛が描かれた美しい映画。
特に7分間にも渡って繰り広げられる濃厚なセックスシーンは大きな話題となった。
繊細な女学生の恋心に心を打たれる名作。
パルムドールという賞は普通は監督に贈られるものなんですが、そのパルムドールが女優二人にも授与されるという史上初のことが起こった「アデル、ブルーは熱い色」。
それほどまでにアデルを演じたアデル・エグザルコプロス、エマを演じたレア・セドゥの二人が素晴らしかったのですね。
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近年のカンヌ映画祭・パルムドール受賞作品をここまで一気に紹介してきました。
気になった作品はあったでしょうか?
やはりパルムドールに選ばれる映画作品は、すべて奥が深いんですよね。
ただ単純に泣けた!笑えた!といった類の感動ではなく、映画を観終わった後もしばらく心の揺らぎの余韻が続くような、そんな映画が多数を占めています。
歴史ある賞だけに、本当に魅力的な作品ばかりです。
是非とも多くの人に観てもらえたら嬉しいですね。
そしてこの過去6年間のパルムドール受賞作品が、U-NEXTですべて観れるんですよ。
映画ファンにとって、このU-NEXTの良質な作品の充実した品揃えは本当に魅力的に映りますよね。
他に、dTV、amazonプライムビデオ、NETFLIXでも観る事ができる作品はあったので、お好きな動画配信サービスでご覧になってください。
ここで紹介した作品以外にも、U-NEXTでは過去のパルムドール受賞作品をまだまだ配信しているので、また改めて紹介したいと思います!
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