『たかが世界の終わり』家族の葛藤を描いたグザヴィエ・ドランの最高傑作

カンヌ国際映画祭グランプリ受賞!グザヴィエ・ドラン監督が描く、ある家族の物語

【ストーリー】

「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷したルイ。

ルイは人気作家として成功しているが、家族の事は今まで一切顧みなかった。

家族の食事が始まるが、意味のない会話が延々と続いていく。

ルイはデザートの頃には打ち明けようと決意するが、兄の激しい言葉が頂点に達した時、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる。

【見どころ】

グザヴィエ・ドラン監督が「家族」をテーマに新境地を開いた濃密な会話劇。

フランスを代表する実力派スターが共演し、感情を激しくぶつけあう演技合戦を繰り広げる。

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「たかが世界の終わり」 を観た僕の感想

「たかが世界の終わり」を観た僕の感想をここから書いていきます。

ネタバレを含みますので、これから映画を観ようと思っている人は注意して下さいね。

この映画の登場人物は、たったの5人です。
(主人公ルイ、母マルティーヌ。兄アントワーヌ。妹シュザンヌ。兄の嫁カトリーヌ)

この5人の会話だけでほぼ成り立っている会話劇です。

ルイは22歳で家を出てから一度も戻らず、34歳になった今、12年ぶりにようやく家に帰ってきた。

病気でもう長くはなく、「もうすぐ死ぬ」という事実を家族に伝えるために。

ただ、12年間という空白はあまりにも長すぎた。

その長い長い12年の空白を埋めようと、みんながそれぞれ必死にはなるが、空回りして一向にうまくいかない。

それぞれの会話やその反応を捉えるために、カメラが頻繁にどんどんと切り替わって次々に異なる人物を映し出していきます。

顔のアップが映し出される事が多く、それぞれの「戸惑い」「苛立ち」「悲しみ」などの感情がリアルに炙り出されていきます。

内面を正確に映し出すために、表情をここまでのアップでとらえているのだろうな、という印象ですね。

アップで映し出される表情には、観ている側にグッと強く迫ってくるものがあります。

ルイが玄関を開けて家に入ってきた時から、会話は延々と続いていくわけですが、とにかくぎこちないんです。

ルイ以外の4人は、12年振りにいきなりルイが現れた理由が全く分からない。

そしてそれがとてつもなく不安であり、怖いのです。

母がルイと二人っきりになった時に話した言葉がそれを直接的に物語っています。

あなたが何を考えているのは分からない

それが怖い一番の問題は、私たちは、あなたがくれる時間を恐れている

兄はさらに直接的に、怒りを隠さずにそのままストレートに表現します。

なぜ戻ってきたのか想像もつかない

なぜ帰ってきたか、俺は知りたくもないお前がいてもいなくてもどうでもいい

ルイがゲイであることはみんな知っています。

そしてルイが成功を収めた人気作家であるのに、家族の事は一切顧みない、社会的に成功した果実を何一つ家族に還元しようとしない、という事に不満や戸惑いを抱いているのですね。

特に兄は地元の小さな会社で働いていて、社会的な立場の全くの違い、共感できる要素が何一つない価値観の全くの違いから、ルイに抱く嫌悪感を隠しません。

この強烈な「居心地の悪さ」から解放されたいと願い、ルイはデザートの後、いよいよ告白を始めようとします。

ただ、兄が怒り出し、結局は告白をするという帰省の目的を果たすことができず、実家を去る事になってしまうのです。

結局、家族との和解を図ることもできず、幸せな時間を共有することもできませんでした。

更なる家族関係の混乱だけを残して、たぶん二度と戻ることのない実家を去る事になったルイ。

最悪の帰省となってしまったわけです。

絶望的な幕切れです。


登場人物は、全て何らかの「歪み」のようなものを抱えて生きているという感じがヒシヒシと伝わってきます。

そして個々人がそれぞれ年を重ねていき、それまでに共有するものがあまりにも少ないと、その「歪み」をうまく他の家族とすり合わせていくことなんて、絶望的に難しいということなんでしょうね。

「家族というものは、本当に難しい」

当たり前の事を改めて深く突き付けらえるような、そんな映画でした。

大なり小なり、分かり合えなさというものがどんな家族にもあるわけですが、ここまで絶望的に「分かり合えなさ」が表面化すると、その場は居心地の悪さを通り越して、まさに地獄ですね。


グザヴィエ・ドランの映画はどれもそうなんですが、「光」がとても美しいんです。

特にこの「たかが世界の終わり」という映画は、光と影のコントラストがあまりにも美しいんです。

印象派の絵画を鑑賞しているような、そんな雰囲気の場面が何度も登場するんですよね。

もちろんそれは、ただ純粋に美しいというだけではなく、その光と影のコントラストが、それぞれの「歪み」を際立たせる効果も発揮しているように僕は感じました。

今まで様々な家族を描いてきたグザヴィエ・ドランですが、本作品「たかが世界の終わり」はドランのその家族を描く神髄がいかんなく発揮された最高傑作だと思います。

是非多くの人に「たかが世界の終わり」を観てもらいと思っています!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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