ラグビーワールドカップも、予選プールが終了し、いよいよ決勝トーナメント突入です。
とにかく日本 vs.南アフリカが注目されていますが、他の3試合も凄い試合になることは間違いないでしょう。
準々決勝の第一試合は、オーストラリア―イングランドです。
現時点でのチーム状況から考えると、イングランドの優勢は動かないところですが、一発勝負の決勝トーナメントでは何が起こるか分かりませんよね。
まず、注目選手を見てみると、オーストラリアはやっぱり13番(アウトサイドセンター)に抜擢されたジョーダン・ペタイアですね。
ジョーダン・ペタイアは何とまだ19歳なんですよ!
オーストラリアのヘッドコーチ、マイケル・チェイカは、「試合と練習を見ていて13番が合っていると感じた。ペタイアはいい準備をしているし信頼している」と語っています。
この大舞台で凄い決断をしましたよね。
今までは、ジェームズ・オコナーが主にアウトサイドセンターとして起用されてきました。
ジョーダン・ペタイアはウルグアイ戦でウィングとしてトライも挙げましたが、13番で起用されるのは初めてです。
ジェームズ・オコナーは、ランもパスもキックもタックルも全てそつなくこなす、オールラウンドタイプのプレーヤーですね。
非常にレベルの高いプレーヤーです。
でもマイケル・チェイカは、何らかの勝負に出ないとイングランドには勝てないと考えたのでしょう。
爆発力のあるジョーダン・ペタイアを少しでも内側でプレーさせてボールタッチの回数を増やす事で、イングランドのディフェンスを何とか混乱させたいと考えたのではないでしょうか。
ジョーダン・ペタイアがアタックでインパクトを与える事ができるのか、オーストラリアにとってキーポイントになると思います。
一方のイングランドは、今まで10番(スタンドオフ)として安定したプレーを続けてきたジョージ・フォードを外して、12番(インサイドセンター)でプレーしていたオーウェン・ファレルを10番に入れてきました。
ジョージ・フォードはパススキルがイングランドの中で最も高く、彼が10番に入るとボールがよく動く面白いラグビーになるんですよね。
なので、アタック重視のゲームがしたい時にはジョージ・フォードが10番に入る事が多いですよね。
イングランドのヘッドコーチ、エディー・ジョーンズは、一発勝負の決勝トーナメントで、よりリスクを抑えた手堅く安定したラグビーをしたいと考えたのでしょう。
オーウェン・ファレルを10番にして、よりディフェンシブで安定感のあるラグビーを志向したのでしょうね。
オーソドックスなラグビーをすれば、しっかりと勝ち切れる、そのように分析しているのでしょう。
チーム力でやや劣るオーストラリアが、積極的なアタックを仕掛けて、リードする展開に持ち込むことができるか、試合のキーポイントでしょう。
オーストラリアのバックスが躍動する、面白いアタッキングラグビーが観たいですよね。
ただ、やはりイングランドの優位は揺るがないと思います。
28対20でイングランドの勝利!
と予想してみました。
この試合は、本当に熱くなると思います。
元オーストラリアヘッドコーチのエディー・ジョーンズが、今はイングランドのヘッドコーチをしているわけですね。
現オーストラリアヘッドコーチのマイケル・チェイカと、エディー・ジョーンズは現役時代に同じチームだったこともあるほどの古い仲らしいです。
ただ、エディーがイングランドのヘッドコーチになり、オーストラリアとのテストマッチ前に色々と口撃するようになって、チェイカやオーストラリアの選手たちは、エディーには絶対に負けたくないという気持ちがあることは間違いないでしょう。
因縁の対決と言えるわけですね。
でも、やっぱりエディー・ジョーンズは、チーム作りが上手いですよね。
ワールドカップで勝つ、そこにピークを持っていく、という設計が本当に上手いと感じます。
キックオフは、10月19日(土)の16:15です(大分スポーツ公園総合競技場)。
じっくりと質の高いラグビーを堪能したいですね。
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