NHKスペシャルで10月20日(日)に放送された「ラグビー日本代表 密着500日~快進撃の舞台裏~」を改めて見ました。
日本代表が南アフリカに敗れてからしばらく経ち、心の平静が戻りつつありましたが(笑)、この番組を見るとまた心が沸き立ちます。
試合前や試合後のロッカールーム、地獄と呼ばれていたの宮崎合宿にもカメラが入っているんですね。
試合前、試合後のロッカールームって、選手達だけの聖域であり、普通は関係者であっても立ち入りが厳しく制限されているんですよね。
普通であれば絶対に見る事のできない映像がいっぱいあって、本当に興味深かったです。
日本代表の試合に感動した方は、是非見てみることをおススメします♪
⇒⇒ NHKスペシャル「ラグビー日本代表 密着500日~快進撃の舞台裏~」(動画が削除されました)
見どころは本当に沢山あるんですが、僕が最も印象に残った2点を紹介したいと思います。
まず、ヤマハの堀川隆延監督の言葉ですね。
堀川さんは、日本代表のスポットコーチを務めていました。
日本代表の選手達を近くで見続けてきた堀川さんが興味深いことを言っていたんです。
「アイルランド戦の2日前、試合の1.5倍~2倍の強度の練習をしていた。世界中でそんな事ができるチームは日本代表以外にない。それを見て勝てると思った。」
あの劇的な勝利の裏には、世界中のどんなチームも真似できないハードワークがあったわけですね。
しかし、試合の2日前に、試合の1.5倍~2倍も激しい練習をするって凄いことですよね。
それも初戦ではなく、ロシアと戦った後のことですし。
世界のラグビー事情に精通している堀川隆延監督が言っていることなので、たぶんニュージーランドでもイングランドでも南アフリカでも、そのような練習はしていないでしょうね。
日本代表の選手たちは、試合2日前にそのような激しい練習ができるほど、強靭なフィットネスをそれまでに身につけていたということですね。
そのような鍛錬があるからこそ、選手達が自信を持って「自分たちは世界一のフィットネスを誇る」と平然とした顔で言う事ができたのでしょう。
もう一点、印象に残ったのは、田村優についてですね。
キャプテンのリーチマイケルが怪我をした頃、日本代表チーム内でリーダーグループが出来て、リーダーグループでミーティングを重ねていくことになったようです
リーダーグループには、稲垣啓太、流大、中村亮土、ラファエレティモシー、ピーター ラピース ラブスカフニ、姫野和樹、松島幸太郎などが名を連ねていました。
リーダーグループを作るという話の時に、田村優はリーダーグループに入る事を断ったと言っていました。
そしてリーダーグループの一員になった後も、ミーティングで発言することはなかったと言っていました。
もともと田村優は非常にシャイで、リーダーという役割に拒絶感に近いものを抱いていたわけです。
そんな田村優がどんどん変わっていく過程をカメラが捉えていたのです。
ミーティングでも練習中でも積極的に発言を繰り返す田村優がいました。
リーチマイケルは田村優を評して、
「田村優が発言するとチーム全体が動く。」
と言っていました。
田村優のそのような変化と歩調を合わせるように、チームの結束力、成熟度も劇的に向上していったわけです。
そしてその過程は非常に感動的でもありました。
そのようなチームの裏側、本当の姿を知る事で、日本代表が決勝トーナメントに進出したのは、まさに必然であったことが見えてくるわけです。
日本代表選手が口ぐちに語っていた「準備が最も大切」という言葉が、この番組を見る事で非常にリアリティを持って響いてくることになります。
数年間に渡って、多くの事を犠牲にしながらも、勝つ為の「準備」を黙々と続けてきたわけですね。
このような素晴らしい日本代表チームを応援できたことを誇りに思いました。
新しい歴史を作ってくれた日本代表の選手達の「素顔」を是非ともご覧になってみてください!
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