中山美穂主演WOWOWドラマ『彼らを見ればわかること』の感想

『彼らを見ればわかること』(全8話)がWOWOWで始まりました。

中山美穂が主演で、大島優子も出演する「新しい家族観を問い掛ける大人のドラマ」ということだったので、かなり期待していました!

ドラマは、いきなり大島優子のセックスシーンでスタートします。

大島優子のセックスシーン

さすが「大人のドラマ」だと興奮してしまいました(笑)

そんなに激しいセックスシーンではなく、布団にくるまって腰が動いているだけなのですが、大島優子のあえぎ声と感じてる表情がエロくて素敵でした(笑)

大島優子って、気取らない、普通の女性を演じると抜群に上手いですよね。

自分の事を必要以上に良く見られたいとは思わない、といったような人間としての懐の深さを僕はこのドラマでも大島優子に感じました。

どんどん素晴らしい女優さんになっていきますよね。


一方、主演の中山美穂ですが、お世辞にも演技がうまいとは言えないと僕は思うんですが(笑)、でもやっぱり存在感は抜群ですよね。

そして大人の色気がムンムンと漂っています(笑)

「エロい官能作品で人気のレディコミ漫画家」という、今までになかったような役を見事に演じていましたね。

中山美穂の演技


『彼らを見ればわかること』の簡単なストーリー

二子玉川に立つおしゃれなマンション。

その最上階に住む内田百々子(中山美穂)は、官能作品で人気を誇るレディコミ漫画家であり、再婚相手・櫂斗(生瀬勝久)と大学生の息子を家族に持つ母でもある。

同じマンションには富澤瑞希(木村多江)と一太(上地雄輔)の5人家族も住んでいて、同い年で友人となった百々子と瑞希は、なじみのダイニングバーでストレス解消も兼ねた近況報告を繰り広げる日々。

そんなある日、マンションに新婚の夫婦が引っ越してくる。

それは、20年前に百々子と別れた前の夫・鴨居葉介(長野博)と、その新妻の流美(大島優子)だった。

元夫婦がそれぞれ再婚し、隣人同士となった珍しい状況。

さらに、この新婚夫婦の引っ越しによって、百々子や瑞希が抱えていた“秘密”があぶり出されていくことになる。

そして3人の妻たち、3つの家族の関係は単なるご近所付き合いでは済まされない様相を呈していく。

3つの家族を通して見えてくる、人生や家族の新しい意味とは?

このドラマを観る人は、時には笑い、時には共感しながら家族の「秘密」をのぞき見ることになる。


 


『彼らを見ればわかること』第一話の感想

『彼らを見ればわかること』の第一話を見た率直な感想を書いていきたいと思います。

現在、日本における離婚率は30%にも上ると言われており、そしてその離婚経験者の64%は再婚するというデータがあるようです。

離婚を経験しても、多くの人は懲りずにまた結婚してしまうんですね(笑)

そのような現代社会の多様な家族像をリアルに投影したドラマです。

彼らを見ればわかることの一場面


中山美穂、大島優子は既に紹介しましたが、もう一人、木村多江も素晴らしい演技をしていました。

夫が専業主夫となり、自身はバリバリのキャリアウーマンという富澤瑞希(木村多江)。

専業主夫

バリバリ働いて家族の為にお金を稼ぎながらも、子供はまともに口を聞いてくれない、夫とはもうセックスしたくないので寝室ではいつも緊張してしまう、といったように家族の中に自分の居場所が見つけれない事で悩んでいます。

そんな心の空白や不安を埋めるように、同じ職場の若いイケメン部下に恋心を抱いているのですね。

夫には触れられたくもないけど、同じ職場には大好きな人がいる、そんなキャリアウーマンは日本中に物凄い数存在するんじゃないかと思えるようなリアルさが溢れています。


百々子(中山美穂)と瑞希(木村多江)はマンション近くのダイニングバーで、愚痴を言い合ってストレス発散しているんです。

ダイニングバー

少し話は逸れますが、そのダイニングバーには、二人にとって馴染みのオネエ系のオーナーがいるんですが、そのオーナーを桂三度が演じているんです。

桂三度がオネエを演じていると、何かコントを見てるような気にもなってくるんですが(笑)、桂三度のオネエはドラマのいいアクセントになっていました。

面白かったです(笑)


社会的には成功者に見えても、家庭にはそれぞれ傍からは見えにくい問題を抱えている。

第二話以降、それぞれの家庭の問題がどんどん浮き彫りになってくるであろう事が示唆されるような形で第一話は幕を閉じます。

彼らを見ればわかることの家庭問題


『彼らを見ればわかること』第一話の冒頭、百々子(中山美穂)が一人で語るシーンがあります。

心の中の声といった雰囲気で始まるわけですが、最後はカメラを見据えながら、こちらに向かって真っすぐに語りかけてくるのです。

『彼らを見ればわかること』の全編を通して、伝えたいことが凝縮しているような言葉だったので、その言葉を紹介したいと思います。

洒落たひとときも、褒め言葉も、何度も繰り返せば新鮮さはなくなる。

義務になってもしかたない。それに、義務だって絆の一種だ。

夫婦の形は夫婦の数だけ存在し、そしてその全てが、何らかの問題を抱えている。

問題なんてないつもりでも、それは見えていないだけ。

この幸せがずっと続くのか、本当はみんな心配している。

だから、確認が必要なのだ。

契約が途切れないように。

自分の居場所が歪まないように。

笑ってしまう、私たち。

とても滑稽だ。

とても深い言葉ですよね。

夫婦の数だけ存在する「問題」「不安」「滑稽さ」、、そんなものがこれからどんどん浮き彫りになってくるんだと思います。

『彼らを見ればわかること』。。第二話以降、最終回の第八話まで、目が離せなくなりそうです。

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『彼らを見ればわかること』第二話の感想

彼らを見ればわかること第二話

では、『彼らを見ればわかること』第二話の感想を書いていきたいと思います。

「秘密を一つ打ち明けた人は、きっと他にも秘密を隠している」

内田百々子(中山美穂)の大学生の一人息子、内田柊司(髙橋優斗 HiHi Jets /ジャニーズJr.)が、上記の言葉を視聴者に向けて語りかける場面から、第二話がスタートします。

この「他の秘密」が、柊司自身の出生の秘密であることが第二話の最後で示唆されます。


第一話の最後で、マンションに鴨居葉介(長野博)・流美(大島優子)の新婚夫婦がに引っ越してきたわけですが、その旦那・葉介が、20年前に百々子と別れた前の夫だった事を周りが知る事になりました。

その驚きの事実に、周りのみんなはそれぞれに衝撃を受けるわけですね。

この「事件」の後、「女の本質的な強さ」「男の本質的な弱さ」が浮き彫りになっていったと僕は感じました。

別れた相手が同じマンションに引っ越してきたことで、本人以上に衝撃を受けるのは、それぞれの再婚相手・現在のパートナーである櫂斗(生瀬勝久)と流美(大島優子)ですよね。

その両者は対照的な態度を取ります。

彼らを見ればわかること第二話の秘密


櫂斗は、表面的には何も変わりがありません。

いつもの通り冷静で、そんな事など全く気にしていないという態度なわけです。

でも、実際のところは全く逆で、心の中は乱されまくっているわけですね。

気になって気になって仕事にも集中できないようです(笑)

どうやら探偵を雇ったらしく、百々子の元旦那・葉介やその周辺の事を徹底的に調べ上げるわけです。

男の嫉妬というのは本当に怖いですね(笑)

嫉妬というのは、弱さから生まれてくる感情なわけです。


一方の流美。

その事実にもちろん驚いたわけですが、櫂斗とは正反対の行動を取るわけです。

偶然に百々子に出会った時、思い切ってお茶に誘うのです。

彼らを見ればわかることの流美

そして、自分と葉介の馴れ初め、現在の仕事などを百々子に率直に話します。

葉介がどんなに優しいか、そういった事まで百々子に話すわけです。

そんな素直な流美の話に百々子は、葉介がどれほど自分に尽くしてくれたのか、どれほど自己犠牲を払ってくれたのかを思い出し、涙を流すのです。

そして、自分をお茶に誘ってくれ、気まずい思いをしなくて済むように配慮してくれた流美の優しさ、素直さに感謝するのですね。


この正反対の態度

もちろん、このような正反対の態度は、櫂斗と流美という個人的な性格によるところが大きいわけです。

でも、そのような場面に直面した際、傾向的に、男は櫂斗のような、女は流美のような行動を取る確率が高いのではないでしょうか。

「女性の精神的な強さ」「男性の精神的な脆弱さ」を表現したかったように僕は感じました。


一般的に、相手の浮気が発覚した際、激高して離婚に突き進むのは男性が圧倒的に多いようですね。

それは間違いなく男性の「弱さ」ですよね。

自分の妻が他の男とセックスしたということ、その事実をどうしても受け入れることができないケースが多いんだろうと思います。

今まで保持していた自信が根底から覆されて、もう耐えられないんだと思います。

自分の弱さを自分の意識上から覆い隠し、自信(それは表面的なものであるが)を取り戻したいので、そのような行動に突っ走るんですね。

女性は、一度の浮気で、それまで積み上げてきた関係性を全て壊してしまうという割合は男性よりも圧倒的に低いようです。

他の女性と旦那がセックスしたという事実はもちろん腹立たしいわけですが、それだけで長年の関係性を全てぶち壊してしまうという事はしないわけです。

それは間違いなく女性の「強さ」でしょう。


櫂斗は普段は自信に満ち溢れているわけですね。

飲食店事業を成功させて、世間ではちやほやされていて、成功者だと自負しているのです。

でも、危機に直面した際に人間の本質は露呈されるわけですね。

櫂斗の普段の自信や強さは表面的なものであり、探偵を雇うといった「ヘタレ」で「弱い男」だということが露呈されるわけです。

普段の姿は、ただの「虚勢」だったことが誰の目からも明らかになります。

流美は、看護師として普段はつつましい生活を送っています。

でも流美は、愛する旦那の元嫁が目の前に現れても、櫂斗のように精神的に取り乱したりすることなく、相手の事(葉介・百々子)をちゃんと思いやれる優しさがあるわけです。


『彼らを見ればわかること』の第二話、「男」と「女」の深い部分をしっかりと描いていると僕は感じました。

ただ、これからどうなっていくのかは、まだまだ分かりませんね。

第二話の冒頭で百々子の息子・柊司が語りかけた「他の秘密」

それは、柊司の父親は櫂斗ではなく、葉介だという事がほのめかされて、第二話は幕を閉じるのです。。

『彼らを見ればわかること』第三話の感想

彼らを見ればわかること 第三話

では、『彼らを見ればわかること』第三話の感想を書いていきたいと思います。

「言うべきか、言わざるべきか。それが問題だ。」

瑞希(木村多江)と一太(上地雄輔)の女子大生の長女、真由(佐久間由衣)の語りかけから、第三話がスタートします。


第二話でほのめかされたある事実、柊司(髙橋優斗 HiHi Jets /ジャニーズJr.)の本当の父親は、櫂斗(生瀬勝久)ではなく葉介(長野博)だということ。

流美(大島優子)にストレートに聞かれて、それが事実であると百々子(中山美穂)が告白するのですね。

百々子行きつけのダイニングバーで、流美と百々子が語り合うシーンが、第三話で最も重要な場面でしょう。

彼らを見ればわかること 流美と百々子が語り合う

その事実を、

「言うべきか、言わざるべきか。」

柊司には?

櫂斗には?

葉介には?

二人は語り合うのです。

その語り合う中で、それぞれの夫婦の関係性が浮き彫りになるのですね。

流美にとって、夫婦というのは、秘密なく何でも語り合うのが普通であり、それ以外はあり得ないんじゃないかと感じています。

だから、百々子と櫂斗が大切な事を見て見ぬふりをして何も語り合わないことに不思議さを感じているのです。

言葉にはしていませんが、流美は無意識的にはこのような思いを抱いていると想像できます。

「そういう関係って夫婦と言えるの?」


一つ聞いていいですか?と前置きして、流美は百々子に、

「一人なのに産んだのは何故ですか?」

と問うのです。

百々子は、

「嬉しかったから。」

と答えるのですね。

「大変だとは思ったけど、嬉しい気持ちがあとからあとから、全部飲み込んじゃうくらいに溢れ出てきて、どうしても会いたくなったの、私の赤ちゃんに。」

それを聞いて、流美は、離婚はしたけど百々子は葉介の事がずっと好きだったんだなと、感じたのでしょう。

百々子も、長年誰にも言った事がない心の奥底に仕舞い込んでいた本当の気持ちを言葉にしたことで、葉介に対する気持ちを再認識することになったんだと思います。

第四話の予告編で、百々子と葉介が抱き合っているシーンがチラッと映っていたんですが、いったいどうなってしまうんでしょうねぇ(笑)


そして『彼らを見ればわかること』第三話では、男の何とも言えない「弱さ」「情けなさ」のようなものが描かれていました。

特に櫂斗(生瀬勝久)の負の面がどんどん露わになってくるのですね。

まず、櫂斗の女性関係のだらしなさがほのめかされます。

そして流美は、櫂斗が夫婦関係において本当に大切な事を百々子に何も聞かないことに対して、全く理解できない、というような事を言うのですね。

最初、櫂斗が何も聞かないのは、成熟した大人の男性で、過去の事を今ほじくり返さないのも今の関係が大切だからなのだ、というような描き方もされていたので僕もそのように感じていました。

でも実際のところは、どうやら櫂斗が色々聞かないのは、「成熟した大人の男性」だからではなく、ただ「怖いから」なのだ、と薄々気づいてくるわけですね。

真実を知ってしまい、自分がその真実に耐えられないかもしれないという状況が、ただ怖いだけなのだ、と。

今後話が進んでいくにつれ、そのあたりが更にリアルに描かれていきそうな予感です。


もう一人、一太(上地雄輔)ですね。

まず、瑞希(木村多江)がキスしてくれない事に凹みます(笑)

そして女子大生の娘・真由(佐久間由衣)がどうやら男と出かけていて家に遅くまで帰ってこないことに心がかき乱されます。

実際、真由は打算的な思惑から、プロの俳優を自らホテルに誘おうとしていたのですね。

真由が帰ってこない同じ夜、瑞希も帰ってこないのです。

瑞希の方は、例の年下のイケメン部下・森村君と、とうとう一線を越えてしまったのですね。

森村君にキスを迫られ、最初は拒む瑞希。

でも実際に軽くキスされてしまうと、今まで抑え込んできた感情が爆発するかのように、自ら積極的に貪るようなキスをしてしまうのです。

瑞希の貪るようなキス

この雰囲気は妙にリアルでエロかったです(笑)

不倫は絶対にダメだという世間一般的常識・理性で抑え込んできたものが、何かのきっかけで完全に崩壊していく様

このようにして不倫に流れていくキャリアウーマンは本当に多いんだろうなぁと妙に感心してしまった場面でした。

瑞希が貪るようなキスを交わしている時に、家で一人待つキスさえ瑞希に拒否されている一太。

まぁ、いい人ではあるんだろうけど、真由に彼氏がいるという事だけで動揺してしまったり、度を超えた純朴さ・弱さを感じる一太。

そんな弱さも原因で一太に男としての魅力を感じなくなっていった瑞希。

『彼らを見ればわかること』第四話では、更に大きな波乱が巻き起こる予感です。。

『彼らを見ればわかること』第四話の感想

『彼らを見ればわかること』第四話

『彼らを見ればわかること』第四話の感想を書いていきたいと思います。

「女は大事な事をなかなか口に出さない。男は大事な事をなかなか聞きたがらない。」

そんな言葉から第四話はスタートします。


『彼らを見ればわかること』第四話も本当に色んな事が起き、それぞれの登場人物が、それぞれ思い悩んでいます。

人生ってやっぱり悩みが尽きないですよねぇ。。

色んな事が描かれるわけですが、瑞希(木村多江)の不倫セックス、この描写に僕はあまりにも興奮してしまったので(笑)、その一点に絞って書いてみたいと思います。

その他の事はWOWOWのオンディマンドで直接チェックしてみてくださいね(笑)


森村君と激しく貪るようなキスをしてしまった瑞希は、もうこれ以上進んではダメだと思い、森村君を避けるようになります。

必死になって忘れようとするわけですね。

ただ、森村君が執拗に瑞希に迫ってくるのです。

瑞希を求める森村君

会社の会議室で手を握りながら、

「瑞希さんの事が好きです。瑞希さんも僕の事が好きなんでしょ?」

と耳元で囁かれて、瑞希の気持ちは揺らいでしまうのです。

「ここで止まんなきゃダメだよ」

と何とか理性を保って関係を終焉させようとするのですが、

「じゃあ今夜、最後の一回でいいから会って下さい」

と言われ、その夜、二人で会う事になるのですね。


行く予定だった店が閉まっていたので、寒空の下、運河沿いのベンチに座ってコンビニの肉まんを頬張る二人。

『彼らを見ればわかること』第五話の一場面

「あぁ、何でこんなにも瑞希さんの事を本気で好きになってしまったんだろう。。」

と涙を浮かべながら抱きついてくる森村君。

もう瑞希の理性は完全に機能しなくなってしまいました。

ホテルの部屋に入った瞬間、貪るようなキスを交わす二人。

激しくお互いの唇を求め合いながら、早く体を貪り合いたい気持ちを抑える事ができず、キスしながらお互いに服を必死になって脱ぎ捨て去ろうとするのです。

この場面がもう本当に興奮マックスでしたね(笑)

木村多江の体当たりの演技が最高でした。

これは本当にリアルな不倫関係のおける第一回目のセックスの場面ですよね。

「理性」で「本能」を抑え込んで抑え込んできて、でもそのストッパーが外れて、まさに爆発する瞬間

そんな時、男も女も、「日常生活」から完全に切り離されて「変性意識状態」になっていて、快楽に自らの全てを飲みこまれているわけです。

そうなれば、もう止まらないですよね。


不倫相手の多くは、同じ職場の相手だとよく言われますよね。

そして子供がある程度大きくなり、そこまで手がかからなくなったキャリアウーマンにとって、環境的に不倫へのハードルは大きく下がりますよね。

そのような環境でいつの間にか不倫へと突き進んでしまった世の多くのキャリアウーマンのリアルな姿を瑞希は見事に体現していました。

男と女というのは、やっぱり難しいですよね。

好きという気持ちとセックスの快楽が結びついてしまった時、もうどうやったって止まらないです。

素敵だと感じる異性から、自分の存在全てを肯定してもらい、女としての自分を求められた時、環境さえ許せばそれを払いのけるのは難しいですよね。

そして仕事というのは、誰しもが大なり小なりストレスを感じるものです。

本人は意識していなくても、日々ストレスが積み重なっていき、そんな状態でそこに少しお酒でも入ろうものなら、「理性」を「本能」が上回ってしまいますよね。

ストレスから発生する「無意識の不安」から引き起こされる「無意識の性欲」は連鎖しているものですから。


瑞希が森村君との不倫セックスに流されていく過程があまりにもリアルだったので、そのような事を色々と考えさせられました。

不倫が悪いとかしょうがないとか、そんな単純なことではなく、男と女は環境さえ整えばそうなる可能性は誰にもあるということですね。

ただ、「本能」に激しく突き動かされた後は、また揺り戻しのように「理性」が回復してくるもので、瑞希がこれから自分をどのような方向に持っていくのか、楽しみですね。

一太(上地雄輔)には男性として魅力を全く感じておらず、セックスを求められる事が苦痛を通り越して恐怖でしかない瑞希。

でも、この不倫セックスを通過することで、一太との関係性も変化していくかもしれません。

不倫を経験する事で、夫婦関係がより良くなったという例は実際に本当に多いようですしね。

もし、そうなのであれば、不倫が一概に「悪」だとは言い切れないのかもしれません。

多くの人は、人生のどこかのタイミングで、色んな意味での「リセット」が必要なのかもしれませんし。

『彼らを見ればわかること』第五話を楽しみに待ちたいと思います。

『彼らを見ればわかること』第五話の感想

彼らを見ればわかること第五話

『彼らを見ればわかること』第五話の感想を書いていきたいと思います。

「親しくなることは案外たやすい。難しいのは、その関係がこじれた時だ。」

森村君の一人語りで第五話はスタートします。


第五話では、百々子(中山美穂)と葉介(長野博)の「接近」が端々に描かれます。

ちょっとした行き違いがあって離婚することになってしまった二人。

でも、自分にとって最も大切であり、最も自分らしさが出せる、本当に掛け替えのない相手はやっぱり葉介(百々子)だったのではないか、薄々と感じ始めるわけなんですね。


連載中の漫画の人気が全く振るわず、落ち込む百々子。

そんな時、編集担当の女性にSMクラブへと連れて行かれた百々子。

そこで百々子は、ある事実を思い出すのです。

夜の顔はSMクラブの女王様だった編集担当の女性に、

「先生が本当にエクスタシーを感じる時ってセックスの時じゃないんじゃない?」

と聞かれ、確かに最もエクスタシーを感じる時は、マンガを書いている時だと気付かされた百々子。

マンガを書いてる時、自分が書いているというよりも、何者かに書かされているようなゾーンのような状態になっている時、何かが、

「ドバドバ出ちゃってる感じ」

になるという百々子。

そのエクスタシーは、「セックスどころじゃない」、と。

デビュー当時からマンガを書いている時はそんな状態だったが、今は全くそうではない。

そこで百々子はある事実に思い当るのです。

「ドバドバ出ちゃってる感じ」にいつも傍にいてくれたパートナーは葉介だったと。

そしてそういった状態になれない今現在、傍に葉介はおらず、いるのは櫂斗だと。


その後、離婚した時の本当の気持ちが、葉介の口から語られる事になるのです。

葉介が、櫂斗と一太とご近所さん3人で新年会と称した飲み会に出かけるのですね。

そこでベロベロに酔っぱらった葉介が、百々子に対する本音を語る場面があるのです。

「(櫂斗に向かって)あなたの奥さんは立派です。いつも笑顔で、今はとにかく休んでって言ってくれて、寝る時間削って看病してくれてほんと有難かったですよ。

でもね、それって男にとっては情けなさの極みでしょう?

だからね、僕は頼んだんです、彼女に。ごめんなさい、別れてくださいって。

いい気なもんだよ、よく考えたらあれは彼女の為なんかじゃなかったんだよ。自分を守っただけだったんだ。」

櫂斗は葉介の話を聞いて、気がついたんだと思います。

葉介は今でも百々子の事が好きなんだろう。

そして百々子も、心の奥底では葉介をずっと愛しているのだろう、と。


その飲み会の翌日の朝、櫂斗は改まって百々子に聞くのです。

「百々子、一つ聞いていいかな。鴨居さん(葉介)と君はどうして別れたの?」

彼らを見ればわかること百々子と櫂斗

櫂斗はついに、百々子に対して核心的な質問をしました。

ここで第五話は終了です。

第六話は、3家族で温泉旅行に出かけるんですよね。

更に大きな波乱が巻き起こるのは間違いないでしょうね。


あと一点、第五話で興味深かったのは、百々子、瑞希(木村多江)、流美(大島優子)の3人でのある会話でした。

いつものダイニングバーで3人で「不倫」について語り合うんです。

彼らを見ればわかること ダイニングバー

まず流美が、

「不倫ってやっぱり罰せられるべきだと思うんです。人を傷つけるじゃないですか。好きっていう気持ちは理屈じゃないけど、それをダダ漏れにして暴走するのは、家族や当の不倫相手にだって失礼だし。」

と切り出すのですね。

真面目で純粋な流美がそう言うのは分かる気がします。

葉介の事を深く愛していて、「不倫」をするなど全く考えられないのでしょう。

その流美の発言を受けて、百々子がこう答えるんですよね。

「確かにね、大人のすることじゃないよね。」

そんな「不倫=悪」という二人の発言の流れを受けて、瑞希は告白するのです。

「わたし、ダダ漏れ組だぁ。寝ちゃったの、森村君と。でももう、いいのいいの。今の話聞いて目が覚めたから。」

流美は追い打ちをかけます。

「信じられない。お子さん二人も授かって、素敵な旦那さんもいて、なのに何で不倫なんて?」

瑞希は、

我慢できなかったの。どうしても触りたくなっちゃんたんだよ。」

そして流美。

セックスレスですね。普段満足してないからですよ。」

その後、日本社会には昔から男が側室を持つという奥さん以外の女性とセックスする流れがあり、奥さんはそれをずっと耐え忍んできた。

今でもそれは変わらない、と百々子の講義のような話が続くのです。


この一連の流れに何か僕は違和感がありましたね。

まぁ流美がそうなのは分かりますが、それを受けた百々子が「不倫は大人のすることじゃない」と答えたのには、ええっ、そんな感じになるの!?とちょっと驚きました。

官能レディコミを書いていて、男女の秘めた性欲に常に向き合っている作者が、不倫を「大人のすることじゃない」と捉えるのか。。と。

瑞希は、正直に「我慢できなかったの。どうしても触りたくなっちゃんたんだよ。」と答えますが、こんな悪い事はもう止めようという流れになるわけですね。

確かに女性の不倫は世間で徹底的に叩かれるわけで、不倫に嫌悪感を抱く人が多いのかもしれません。

でも、世間体は別として、「不倫」に邁進する女性も色んな理由があるとは思いますがかなり多いわけです。

そんな女性の立場を『彼らを見ればわかること』というドラマはもう少し肯定的に代弁するのかなぁと思っていたのですが、この象徴的な場面を見る限りそうでもなかったですね。

ただまぁこの場面を前振りとして、ここから色んな展開があるのかもしれません。

芸能人の「不倫」を徹底的に叩く今の世論に安易に同調するのではない、また違った切り口をこれから期待したいですね。

『彼らを見ればわかること』第六話の感想

彼らを見ればわかること第六話

『彼らを見ればわかること』第六話の感想を書いていきたいと思います。

「日常に起こるほとんどの出来ごとに、リハーサルは用意されていない。」

という言葉で第六話はスタートします。


第六話も、それぞれの悩みが一段と深く描かれています。

第六話のクライマックスは、3家族で行った温泉旅行で、柊司(髙橋優斗 HiHi Jets /ジャニーズJr.)に、本当の父親は櫂斗(生瀬勝久)ではなく葉介(長野博)だと伝える場面でしょう。

最も根深い秘密が、とうとう明かされたわけですね。


ただ僕が第六話で一番興味深かったのは、瑞希(木村多江)と一太(上地雄輔)の関係・会話でした。

なので、その部分を再現しながら、夫婦の関係性について考えてみたいと思います。

二人っきりになった時、一太は思い切って瑞希に二人の関係について切りだすのです。

瑞希と一太の会話

「俺達ってさ~、、もう、、長いこと、してないよね。。」

「別に責めてるわけじゃないんだよ。。忙しいし疲れてるのは分かるし。。でも、、それにしても、結構間空いちゃったかな~って。。」

「やっぱ、俺のせい?」

「その、、何て言うか、俺が瑞希にとって、そんな感じじゃなくなっちゃったのかな?」

それを受けて瑞希が答えます。

「いっちゃん、、好きだよ。。」

「いっちゃんと結婚してホントによかったってずっと思ってる。」

「だけど、、私にとっていっちゃんはもう家族なの。。」

「家族だから、、何ていうか、、体がそうならない。。反応しない、、どうしても。。」

「ごめん、、ずっと言えなくて。。」

そして一太。

「俺の方こそ、ごめん。。言いづらいこと言わせちゃって。。」

「やっぱり、やだ俺。。家族の前に夫婦でいたいよ。」

お互いにぎこちない空笑いをしながらのこの会話は、セックスレス夫婦のぎこちなさが絶妙に滲み出ていました。

セックスレス夫婦には、セックスレス夫婦の数だけ、セックスレスになった理由があるんだと思います。

ただ、一番多いのは、相手への不満が日常生活の中で塵のように徐々に積み重なっていって、気持ちが冷めてしまう為に、セックスしようという気がお互いに起こらなくなる、というパターンだと思うんです。

でも、一太の場合は全く違いますよね。

瑞希の事が大好きで、セックスしたくてしたくてしょうがないのに(笑)、瑞希に拒絶されてしまう。

そんなに好きな相手に、「体がそうならない。反応しない、どうしても。」と言われるのは本当に辛いですよね。

とりあえず、ぎこちない雰囲気で一旦会話は終了するのですが、その後、一太に更に大きな絶望がのしかかってくるんですね。


温泉旅行先で、瑞希のケータイに森村君から電話がかかってくるのです。

電話をする瑞希

「もうあれで最後だって約束したでしょう。」などとといった一連の会話を一太に聞かれてしまうのです。

電話を切った後、一太が会話を聞いていたであろうことを察知して唖然とする瑞希。

話を聞いてしまった一太

不倫をしている決定的な会話を聞いてしまった時、多くの男は、激高したり、不倫の事実を問い詰めたりするのが普通だと思うんです。

でも一太は、一言、

「済んだ? じゃあ宴会行こうか。。」

と言っただけなんですよね。


さて、二人の関係はこれからどうなってしまうでしょうね?

でも、一太にとって、これは本当に辛い関係性ですよね。

瑞希がセックスに応じてくれないのは、自分に男としての魅力がないからだろうと思い悩んでいる。

そんな自信のなさが根底にあるから、瑞希が浮気しているのが確実な事実を前にしても、瑞希に何も言う事ができない

「主夫」になった事で、バリバリと外で仕事をしている男性より自分は劣っているという引け目を常に抱えていて、その自信のなさが瑞希との関係を更に悪い方向へと循環させてしまっている。


でも、一太は、純粋で本当に良い人だと思うんですよね。

共働きの夫婦について調べた社会学の調査で、興味深いデータがあるんです。

奥さんの所得が旦那さんの所得を上回った場合についてなんですが、合理的に考えれば旦那さんが家事を担当する領域を増やして奥さんをサポートすればよいと思いますよね。

でも、実際には、旦那さんが家事をする時間は減るケースが多いらしいんですよ。

その理由は、「男のプライド」が関係しているようなんですね。

自分より奥さんの方が稼いでいる時、やっぱり男はプライドが傷つけられてしまう事が多いんですね。

「稼ぎ」という部分で男としてのプライドを保てなくなった男の多くは、家事を奥さんにやらせることで「男らしさ」「男としてのプライド」といったものを代替的に満たしているようなんです。

もちろん本人としては無意識の行動なんでしょうが、実際の社会学の調査で、そのような傾向が見られたようですね。

男って本当に安っぽいプライドに駆動されている生き物なんですね(笑)

僕自身も思い当たる節がありますが(笑)


そのような安っぽいプライドにしがみついている男が世の中の多数を占める中、一太は立派だとも言えますよね。

「男らしくなりたい」とは口にしている一太ですが、安っぽい男のプライドなどは感じないですよね。

仕事を頑張っている瑞希を、自己犠牲の精神を発揮して、心の底から応援し励ます「男としての真の強さ」があるように思えます。

そしてそれを言えば、百々子と結婚していた当時の葉介も全く同じように、自己犠牲的精神で奥さんを支えていましたよね。

一見すると、「男らしさ」からは遠い存在のように見える二人は、男の安っぽいプライドにしがみつく大多数の男たちよりも、「男としての真の強さ」があるとも言えるわけです。

今回の一太の振る舞いを見ていて僕はそんな事を感じました。


さて、『彼らを見ればわかること』も残すところ、あと二話です。

第七話は更に複雑な問題が巻き起こるような予告編でしたが、一太の「優しさ」「自己犠牲精神」が最終的に報われる展開になればホッとしますよね。

『彼らを見ればわかること』第七話の感想

彼らを見ればわかること第七話

『彼らを見ればわかること』第七話の感想を書いていきたいと思います。

「人と人は、大抵すれ違う。でも、一周回ってまた出会える時もある。」

鴨居巌(片岡鶴太郎)の一人語りから第七話はスタートします。


第七話、、とにかく泣けました。。

このドラマでここまで泣けたのは初めてでした。

彼らを見ればわかることの一太

一太(上地雄輔)がとにかくもう凄まじかったですよ。

第七話も色んな事が盛りだくさんでした。

でも、僕はダントツで一太に心を激しく揺さぶられたので、その点に絞って感想を書いてみたいと思います。

素朴で一途で真面目で、とにかく家族が大好きな一太が、今までに溜めに溜めこんできたものを爆発させたんですね。

一太の深い深い苦悩。奥さんや娘に無償の愛を注ぎ続けても全く届かない思い。。


そんな一太に、人生を揺るがすような、「大きな爆弾」が2つ立て続けに訪れるのです。

まず、最愛の妻・瑞希(木村多江)の年下の部下であり浮気相手でもある森村君に出会う事になるのです。

彼らを見ればわかること第七話の場面

瑞希に会う為に家の近くまで来た森村君。

「瑞希さん、結婚しましょう。」

と瑞希に抱きつく森村君。

その現場を見てしまった一太。

一太を見つけた森村君は、一太に言うのです。

「お願いがあります。瑞希と別れて下さい。」
「瑞希を想う気持ちはご主人にだって負けてません。」
「だから僕らを結婚させてください。」

唐突にそんな事を言い出す、自信満々でイケメンな若者。

そしてまた瑞希に抱きつく森村君。

目の前で最愛の妻が他の男に抱きつかれるのを、ただ茫然と眺めることしかできない一太。

そして涙を流しながら、

「俺、愛してるから。。」
「瑞希のこと、愛してるの。。」
「死ぬほど愛してるの、俺、瑞希のこと。」

それだけ言うと、茫然としながら、家へ帰る一太。

自分には何にも非がないというのに、怒りを絶対に他に向けない一太

理不尽なのは、旦那の目の前で抱き合っている森村君であり瑞希であるにも関わらず。

茫然自失としながらも家に辿り着く一太。

そこで更に大きな悲劇が待ちうけていたのです。


女子大生の長女・真由(佐久間由衣)が彼氏を連れて家で待っていたんですね。

付き合ってることさえ知らなかった一太は、更に衝撃の事実を告げられるのです。

真由が、

「私たち、結婚するの。それと私、お腹に赤ちゃんがいる。」

と告白するのです。

突然の告白に、メガトン級の衝撃を受ける一太。

いかにも軽薄そうな舞台俳優である駒宮が「結婚をお許し頂けるなら。。」と話した時、一太が今までにずっとずっと溜めに溜めこんできたものが一気に爆発するんです。

「お許しするわけねぇだろうが!!」
「お前、人の娘なんだと思ってんだ!!」

と胸ぐらを掴んで押し倒したのです。

一太の怒り

そして、

「ふざけんな~っ!!」
「ここは俺の家だ。俺の大事な家なんだよっ!!」
「帰ってくれ!!!」

一太の魂の叫びがそこにはありました。


自分の人生を全て賭けて大切にしてきたものが、他の軽薄な男達によって奪われ傷つけられていくという残酷な現実

でも、悪いのは自分なんだ、と全て自分の中に感情を封じ込めてきた一太。

そんな一太が、とうとう感情を爆発させたんですね。

「ここは俺の大事な家なんだよ。帰ってくれ。」と。

自分の事は差し置いて、家族の為だけを想って、愛情を持って作り上げてきた大切な空間

一太の人生の全てが詰まったそんな大切な「家」に、土足で入り込んでくる他人。

駒宮も森村も、誰もかれも、俺の大切な空間を汚す者は、全て出て行ってくれ!!

その一太の叫びに僕は感動したし、「美しさ」を感じました。


どれだけ愛しても、尽くしても、報われない。

セックスも拒まれ続け、でもその最愛の妻は若い男とセックスしているという残酷な事実

そんな理不尽極まりない状況でも、「死ぬほど愛してるの、俺、瑞希のこと。」と心の底から思っている一太の愛の深さ、そして一見軟弱に見えるけど怒りを決して他に向けないという「本当の強さ」

次回の第八話(最終回)の予告編では、瑞希に「離婚」を切り出していた一太。

さて、最終回はいったいどうなるでしょうね。


上地雄輔の演技がとにかく本当に凄かったです。

観る者の心を激しく揺さぶるような魂の演技に僕は圧倒されました。

最終回を楽しみに待ちたいと思います。。

『彼らを見ればわかること』第八話(最終話)の感想

彼らを見ればわかること最終話

『彼らを見ればわかること』第八話(最終話)の感想を書いていきたいと思います。

「人生は変わり続ける。いい変化なのか悪い変化なのか、その瞬間には分からない。」

瑞希の母親、新倉竜子(高橋惠子)の一人語りから第七話はスタートします。


とうとう、最終話が来てしまいました。。

『彼らを見ればわかること』、まだまだ見ていたかったです。

でも、この最終話、何度も感動したし、温かい気持ちになることができました。

家族としても個人としても、それぞれに色んな悩みを抱えていた人たち。

それぞれの登場人物が悩みを抱えながらも、明るい未来へと歩んでいく確かな足あとが響き渡るような、爽快さを感じる事ができました。

彼らを見ればわかること最終話


第一話で百々子(中山美穂)の長い「一人語り」がありました。

その第一話の一人語りを受けるような形で、最終話では百々子から始まり、色んな出演者が視聴者に語りかけてくるような形の「語り」があったんですね。

改めて思う。

私たちは滑稽だ。

義務になってしまった事も、絆と思えば愛おしい。

みんな幸せになりたいのだ。

いつも何かを必死に追い求める。

気づけば、束の間に幸せを感じたりもする。

必要なのは確認じゃなく寄り添う心。

他人同士が夫婦になり、そして家族になる。

私たちは今、生きている。。


このドラマを凝縮するような言葉でした。

それぞれの夫婦、家族、色んな問題を抱えながらも、失敗を重ねながらも、みんな「幸せ」を求めて必死に生きている。

そんな夫婦、家族がとても愛おしく感じました。

夫婦の数だけ、家族の数だけ、「幸せの形」「問題」もある。

でも、みんな必死に生きているんですね。

出会った頃の、結婚した頃の「新鮮さ」は徐々に薄れていく。

でも、平凡な日常生活を一緒に積み重ねていくその過程で、「かけがえのない本物の絆」が築かれていくんですね。

そんなことは、忙しく大変な日々の生活の中で、忘れてしまいがちですが、でも、それは節目節目でしっかりと確認しなければいけない、本当に大切な事なんでしょう。

『彼らを見ればわかること』を見て、そんな事を痛切に感じました

彼らを見ればわかること百々子


櫂斗(生瀬勝久)の愛の深さを改めて感じ、事実婚を卒業して結婚したいと心の底から感じた百々子

一太(上地雄輔)に離婚を切り出され、大いなる喪失感を味わい、一太という存在の掛け替えのなさを痛感する瑞希(木村多江)。

もう一度やりなおそうと、瑞希に切りだす言葉を一人練習する一太(笑)

全てが愛おしかったです。


夫婦関係や家族関係に問題を抱えている人も、そうではない人も、「大切な何か」をきっと感じる事のできる、素晴らしいドラマだと思いました。

色んな人の事を好きになれる、許す事のできる、認めることのできる、そんな内容だったと僕は感じました。

個人的には、一太を演じた上地雄輔と、流美を演じた大島優子の演技が本当に素晴らしく、このドラマの価値を大いに高めたと感じましたね。

『彼らを見ればわかること』。

3月13日までWOWOWオンディマンドで全話を視聴することができるので、多くの人に見てもらいたいと素直に思いました。

では最後、柊司(髙橋優斗)がスピーチする場面で語っていた言葉で締めたいと思います。

「これからも良い変化が、皆様の人生に起こりますように。」

『彼らを見ればわかること』 放送予定

『彼らを見ればわかること』の放送予定をまとめてみました。

彼らを見ればわかることの放送予定表

『彼らを見ればわかること』は、WOWOWで2020年1月18日に第一話が放送され、2月29日の第八話(最終話)まで順に放送されていきます。

それぞれの話で2~4回の再放送も予定されています。

上記は、WOWOWをテレビで観る場合の放送日程です。


WOWOWには「WOWOWオンディマンド」という、スマホやパソコンで番組を観る事ができるサービスもあるんですね。

WOWOWに申し込んだ後、「WOWOWオンディマンド」に登録を済ませれば、テレビだけではなく、スマホやパソコンから『彼らを見ればわかること』の各回をいつでも好きな時に観れるようになりますよ。

「WOWOWオンディマンド」では、『彼らを見ればわかること』の全話は、2020年3月13日まで観る事ができます。

⇒⇒ WOWOW公式サイト



⇒⇒ 『彼らを見ればわかること』公式サイト

 

⇒⇒ 中山美穂公式サイト

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