『RIZIN.17』の注目カード「元谷友貴 vs. 扇久保博正」を予想してみたいと思います。
『RIZIN.17』では、「バンタム級四天王」と称されている4人のファイターが激突するんですよね。
まさにそれぞれの舞台でバンタム級を引っ張ってきた4人のファイター。
その4人のファイターとは、「元谷友貴」「扇久保博正」「石渡伸太郎」「佐々木憂流迦」です。
そしてこれは意外な事実なんですが、4人はそれぞれが今まで一度も拳を交えていないんですよね。
それが『RIZIN.17』の舞台で、「元谷友貴 vs. 扇久保博正」、「石渡伸太郎 vs. 佐々木憂流迦」という2試合のカードが組まれたわけです。
これはもう、カードが発表された時から興奮が止まりませんでしたよ(笑)
ファンなら誰もが、この4人の中でいったい誰が一番強いのか、決着をつけて欲しいと望んでいたと思うんです。
それがいよいよ7月28日(日)に実現するわけです。
試合の前に是非見てもらいたい映像があるんですよ。
この試合にそれぞれの選手がどのような気持ちで挑んでくるのか、その背景を知っておくことで試合が何倍も面白くなることは間違いないですよ。
各選手のプライベート映像も公開されているんです。
元谷選手は二人子供がいるんですが、子供と遊んでいる元谷選手の映像とかめちゃくちゃレアですよね。
奥さんとの馴れ初めとかもあって(笑)、本当に面白いです。
元谷友貴
では、元谷友貴選手の簡単な紹介をしてみたいと思います。
まずは何といってもDEEPフライ級の初代と第3代の王者ということですね。
元谷選手は今回の試合もDEEPを背負って戦うと言っています。
扇久保選手が修斗を背負って戦うと言っているので、「修斗」対「DEEP」の代理戦争とも言えるわけですね。
第3代DEEPフライ級王者になった後、2016年にバンタム級へと階級を上げました。
バンタム級へと階級を上げた後にRIZINに参戦するわけですが、「RIZIN.3」でアラン・ナシメントから勝利(判定)。
そしてその次の年の2017年4月、「RIZIN.5」でバンタム級最強と言われる堀口恭司選手と対戦したわけですね。
結果は惜しくも判定負けとなりましたが、あの強い堀口恭司に最後の最後まで粘り切った闘いは、「元谷友貴強し!」という印象を多くのファンに与えたと思います。
ただ、堀口恭司選手に負けた事が本当に悔しく、そして堀口恭司選手に勝つ為に「打撃」を強化しなければならないと痛感した元谷選手。
単身でブラジルのシュートボクセへと武者修行を行うわけです。
下の子供が生まれたばかりというようなタイミングだったわけですが、どうしても自らの「打撃技術」を向上させなければならないという悲壮感を伴った決断だったのかもしれません。
そしてブラジル・シュートボクセで学んだ打撃は、すぐに成果を見せることとなります。
ブラジルから帰国した後、DEEPでビョン・ジェウン選手と戦います。
壮絶な打撃戦を制して勝利をもぎ取ります。
そこからは快進撃です。
2018年6月にDEEPでムン・ジェフンに勝利。
2018年8月、「RIZIN.12」で修斗環太平洋バンタム級チャンピオン・祖根寿麻選手に勝利(チョークスリーパー)。
2018年10月、DEEPバンタム級タイトルマッチで釜谷真選手に勝利。DEEPで2階級制覇を達成するわけですね。
そして記憶に新しいところでは、2018年の大みそか、「RIZIN.14」でUFCファイターの難敵、ジャスティン・スコッギンス相手に完璧な勝利を収めるわけです。
まさに芸術的とも呼べるようなネックシザースで、見事な一本を奪ったわけですね。
この場面が象徴的なんですが、下のポジションから決められる選手って、今はそこまで多くないですよね。
元谷選手は柔術の技術が卓越しているので、相手からすると本当にやりにくいと思うんですよね。
昔のグレイシー柔術全盛期を髣髴させるような、そんな強烈なインパクトを与えました。
そして今回の扇久保選手との試合を迎えるわけですね。
東京ではなく、石川を拠点として黙々と練習を続けている元谷選手。
誰も予想できないような寝技が今回もまた見られるのではないでしょうか。
扇久保博正
一方の扇久保博正。
2011年に修斗環太平洋フェザー級王者になります。
しかし2013年、堀口恭司に敗れて王座から陥落するわけです。
この瞬間から、扇久保博正にとって「堀口恭司」という存在が常につきまとうようになるわけです。
2016年、修斗世界フライ級タイトルマッチで菅原雅顕選手を破り(フロントスリーパーホールド)、修斗で2階級制覇を達成するわけですね。
修斗で2階級を制覇したのは史上2人目という快挙だったわけです。
ただ、扇久保博正にとっての目標は、2階級制覇よりも「堀口恭司」なんですね。
すでにUFC世界ランク3位となっていた堀口恭司と戦うために、UFCに参戦するわけです。
現役修斗王者のプライドにかけてUFC出場の登竜門といわれるトーナメントに出場するわけですが、惜しくも準優勝。
UFCの舞台で堀口恭司との再戦を現実化させることはできませんでした。
しかし、扇久保博正にとってまたチャンスが巡ってくるのです。
堀口恭司がUFCからRIZINへと闘いの場を変えてきたのです。
「RIZIN.11」でようやく、堀口恭司との再戦を果たすわけですが、惜しくも判定負けしてしまいます。
前半は見せ場を作るものの、後半は圧倒的に堀口恭司が試合を支配し、やはり堀口恭司は強いという印象を多くのファンに与える事になった試合でした。
「元谷友貴 vs. 扇久保博正」の予想
扇久保博正選手は、「バンタム級四天王」の自分以外の3人に勝って、堀口恭司への挑戦権を得ようとしています。
一方の元谷友貴選手も、絶対に負けるわけにはいかない試合となります。
実力あるグラップラー同士の試合は、高い技術の攻防となる事は間違いないでしょう。
お互いに相手のことはよく知っているので、それぞれが相手の対策をしていると前哨番組でも語っていました。
そうなると自分の良さを出すのが難しい試合ともなりそうですが、お互いの魅力が発揮されてお客さんが喜ぶような試合を見せてもらいたいものですよね。
僕の予想は、元谷友貴選手の判定勝ち!ということにしたいと思います。
お互いに相手の良さを消そうとしてくると思うので、一本取るのは至難の業だと思うんですよね。
でも、元谷友貴選手がジャスティン・スコッギンスとの試合で見せたような芸術的な技を是非ともまた見せてもらいたいなぁと思いますね。
とにかくハイレベルな試合を期待したいです!
7月28日(日)の『RIZIN.17』は、「GYAO!」でノーカット生放送されます。
当日、「GYAO!」で生放送を楽しむには2,000円かかります。
大会翌日の7月29日(月)の正午からは、全試合の無料配信が開始されます。
是非お好きな方法で試合を楽しんでください!
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