チュートリアル徳井義実の活動再開が発表されましたね。
活動自粛期間が約4か月ということで、「活動再開はまだ早い」と6割の人が感じているというアンケート調査が発表されたりもしています。
色んな見解があるでしょう。
でも、徳井義実の才能を認めている芸人達からは、また徳井のお笑いが見てみたいという声が上がっているのですね。
その中でもデイリースポーツに掲載されていた小籔千豊のコメントが印象的でした。
「吉本の後輩の中で、怖くなるぐらい才能あるやつ、おるんです」
「なんでこんなおもろいと震えたこと何回か若手の時もあるんですけど、徳井が若いとき、全然売れてないときに、ほぼ天才やと思っていた」
「人志松本のすべらない話」でも常連の、誰しもがその才能を認める小籔千豊が、徳井義実にこのような最大級の賛辞を送っているのですね。
徳井義実のことを、
「怖くなるぐらい才能あるやつ」
「なんでこんなおもろいと震えた」
と表現しているのです。
活動自粛前は、テレビのバラエティ番組でレギュラーを何本も抱える売れっ子だったわけですが、その快進撃が始まったのは、2006年のM1優勝からでしょう。
直近の2019年王者・ミルクボーイの漫才も凄かったですが、そこから遡る事13年も前のチュートリアルの漫才も本当に衝撃的だったんですよね。
M1の歴代王者を振り返ってみると、比較的オーソドックスな「ボケ」を積み重ねていく形が多いですよね。
⇒⇒ M1公式サイト
その中で、チュートリアルはオーソドックスな漫才ではない、異質でシュールな世界観を作り上げていました。
チュートリアルしかできない、というより徳井義実にしかできない、独特の世界ですよね。
ダウンタウン松本人志もこのチュートリアルの漫才をかなり高く評価していましたし、才能あふれる芸人がこぞって評価していた印象があります。
このラリー遠田の「チュートリアル評」が秀逸です。
⇒⇒ チュートリアル M-1完全優勝を勝ち取った「ひとつもボケない」漫才進化論
ただ、そのように才能溢れる徳井義実ですが、M1で結果を出すまで、独自の漫才の形を作り上げるまでに苦労してきたんですよね。
中川家が優勝したM1の第一回大会の時もチュートリアルは出場していたんですが、惨敗しました。
徳井義実本人も、スベリまくって、
「もう芸人を辞めようと思った。」
「あんなに恥ずかしい思いをして、もう芸人としてやっていけないと思った。」
と語っていました。
本人としてはそれほどまでに思い詰めるほどの出来ごとだったわけです。
なかなか思うような漫才が形作れないと思い悩む中、2005年のM1決勝の舞台で披露した通称「バーベキュー漫才」が突き抜けていくきっかけとなったのですね。
2005年のM1では、ブラックマヨネーズが圧倒的な漫才を披露して優勝したわけですが、徳井義実は自分たちの漫才に手ごたえを感じていたようです。
そのあたりの経緯は、カジサックチャンネルで、徳井義実が本音を赤裸々に語っていました。
2005年に十分な手ごたえを掴んで、そして2006年に大爆発したわけですね。
2006年のM1決勝で披露した2つのネタ、「冷蔵庫」と「チリンチリン」は2本とも完璧で、ぶっちぎりの優勝でした。
この2本のネタは、ユーチューブにもいくつかアップされています。
でも、やっぱりM1の決勝で披露した時と、普段の舞台10~15分程度のネタ時間でやっている時とでは、全然違いますよね。
M1決勝という最高峰の舞台で、「4分」という短い時間に合わせる為、無駄な部分を全てそぎ落としていって、見事な洗練された「完成品」としての漫才は、まさに「芸術作品」でした。
⇒⇒ 歴代のM1グランプリが見れるamazonプライムビデオ
また、あのような素晴らしいチュートリアルの漫才が見てみたいと僕は思います。
2006年に作り上げた芸術作品を超えるようなものを、いつかまた見てみたいです。
この記事へのコメントはありません。